部材をお探しの方へ: COBテープライト 全12色(DC24V・5m巻 税込¥2,310) DC24V電源
ホテル 照明ガイド

ホテルロビー・ラウンジの照明の選び方
間接照明の設計と調光・高級感を出す色温度・LEDテープの使い方

高級感は「全体を明るく」では出ません。暗い地の上に「光の面」と「光の線」を置く輝度差で作ります。ここが決まれば部材はほぼ決まります

電球色 2700〜3000Kでそろえる 光源を見せない 24時間の調光タイムライン 約12W/m で電源を計算
ホテルロビーの間接照明のイメージ
この記事について ホテル・宿泊施設のご相談では、「ロビーとラウンジの高級感の出し方」「24時間運用での調光」「コーブ照明の電源計算」の3つがほぼ必ず出ます。この記事は、当店で扱っているCOBテープライト・調光器・電源の実物の仕様をもとに、場所ごとの目安と部材の選び方を販売担当がまとめたものです。施工の実績を示す記事ではなく、設計と発注の前に読む手引きです。

ホテルのロビー・ラウンジの照明で最初に決める3つのこと

① 高級感は「輝度差」で作る

ロビーが安っぽく見える一番の原因は、天井の器具で全体を平均的に明るくしてしまうことです。上質に見える空間は逆で、地を暗めに保ち、その上に「光の面」(コーブで照らした天井や壁)と「光の線」(カウンター下・棚・ニッチ)を置いて、明暗の差=輝度差で立体感を作っています。間接照明はこの「面」と「線」を作る道具です。

② 色温度は空間で「そろえる」

落ち着きを出すなら2700〜3000Kの電球色が基本ですが、それ以上に大事なのが一続きに見える範囲で色温度をそろえることです。コーブは2700K・カウンター下は4000Kのように混ざると、器具単体は良くても空間全体がちぐはぐに見えます。ロビー→ラウンジ→通路と客の視線がつながる範囲は同じ色温度で統一してください。

③ 24時間運用を回路と調光で設計する

ロビーは24時間人がいます。チェックイン帯・夜・深夜で必要な明るさが違うので、時間帯で絞れる調光と、深夜も残す回路の分け方を最初に決めておくと、営業しながら現場で追い込めます。

場所別の色温度と明るさの目安

下の表は当店がご相談を受けたときに出している目安です。JISの照度基準そのものではありません(基準の考え方はJIS Z 9110の解説を参照してください)。最終的には一角だけ先に作って、夜の時間帯に現場で調光して決めるのが確実です。

場所色温度の目安明るさの考え方ポイント
エントランス・車寄せ側2700〜3000K外から中の光だまりが見える入った瞬間の第一印象。外光との差が大きいと暗く感じるので夕方に確認する
ロビー・ラウンジ2700〜3000K地は暗め・面と線で立体感コーブ+カウンター下+家具まわり。光源を客の目に入れない
フロント・レセプション3000K(空間と統一)記帳・精算の手元が見える手元はブラケットやダウンで足す。Ra90以上だと顔色が自然に見える
通路・エレベーターホール2700〜3000K中間・均一・足元重視明暗の急な差を作らない。足元灯・手すり照明が効く
バー・ラウンジの夜営業帯2700K中心低め・調光で落とすボトル棚・カウンター下を主役に(飲食の間接照明)
演色性(Ra)について:当店のCOBテープはRa90超です。暗めの光でも人の顔・木材・ファブリックの色がくすまないのは、明るさより演色性の影響が大きい部分です(CRI・Ra値の見方)。

間接照明にLEDテープをどう使うか(定番の4か所)

ロビー・ラウンジでの使いどころは、だいたい次の4か所に収まります。どれも光源そのものを見せず、面や縁を光らせるのが基本です。

⬆
折り上げ天井のコーブ
天井面を照らして空間全体の底明かりにする。ロビーの主役
🧱
壁のコーニス・ニッチ
壁面や飾り棚を照らす。アートや意匠壁を見せる
🛎
フロント・バーのカウンター下
浮遊感と手元の目印。夜のロビーで効く
🛋
ソファ・家具の下や背面
床を柔らかく照らす。足元の視認にも効く

コーブ・コーニスの納まり

テープを目線から隠す立上りの高さや、照らす面との離隔はコーニス照明の納まり寸法に寸法つきでまとめています。COBはドット(粒)が出ないので、天井や壁の近くに置いても粒々が映りません(COBとSMDの違い)。天井や壁が光沢材だとテープ本体が映り込むので、艶のある内装では取り付け位置を先に現物で確認してください。

「高級感が出ない」ときに見直す4点

24時間運用の調光タイムライン

ロビーは閉店がないぶん、時間帯での使い分けが照明の運用そのものになります。よくある組み方は次のとおりです(実際の時刻・絞り具合は施設の客層に合わせて現場で決めてください)。

時間帯使い方ポイント
朝〜チェックアウト帯明るめ精算・荷物の確認がしやすい明るさ。外光と喧嘩しないか朝に確認
日中中間外光が入る時間帯は間接照明が負けて見えることがある。窓との位置関係で決める
夕方〜夜落とすコーブとカウンター下を主役に。ラウンジ利用が増える時間帯
深夜最低限まで絞る防犯と足元の安全が保てる明るさは残す。フロント手元は別回路で確保

調光器はLED用の調光器と電源の組み合わせで使います。白熱灯用の壁つまみ(位相調光)にLEDをつなぐと、ちらつき・うなり・消えない(微点灯)が起きます(消えない原因と直し方)。当店の単色調光器はDC24Vテープ用ですが、PWM周波数は仕様書に記載がありません。記念撮影の多いロビーでは、全面に入れる前に一角だけ組んでスマホで撮り、縞やちらつきが出ないか確認してください(カメラのちらつきとPWM周波数)。

コーブ一周の長さと電源の計算

当店のCOBテープライトは約12W/m(1巻5mで約60W・単色の場合)です。電源は連続で使う負荷を定格の半分に収めるのが基本です(電源が熱くなる原因と容量の取り方)。

消費電力
約12W/m
COB24シリーズ(単色)・1巻5mで約60W
電源の使い方
定格の半分
200W→1巻/300W→2巻/400W→3巻
1列の長さ
5m前後で給電
長くつなぐと末端が暗くなる(電圧降下)

計算の例(折り上げ天井の一周)

コーブの一周が30mなら約360W。電源は定格の半分で使う考え方からDC24V 400W電源2台に系統を分けます。一周が20mなら約240WでDC24V 400W電源1台(約半分)に収まります。

コーブの合計長さ消費電力の目安電源の組み方
〜13m〜約156WDC24V 300W×1
13〜20m〜約240WDC24V 400W×1(20m超は2系統)
20〜26m〜約312WDC24V 400W×2(2系統)
26m以上約312W〜電源を2系統以上に分ける(調光の系統分けと合わせて設計)

1列は5m前後にして電源から複数本で給電しないと、末端が目に見えて暗くなります(何mまで繋げられるか/電圧降下の考え方)。天井裏に電源を置く場合は、点検口からの手が届く位置に集めておくと保守が楽になります(電源の置き場所の決め方)。

部材のまとめ(当店で揃うもの)

部材当店の取り扱い用途
LEDテープ(単色)COBテープライト 24V 全12色・5m巻 ¥2,100+税(税込¥2,310)コーブ・コーニス・カウンター下・家具まわり
電源DC24V 200W/300W/400Wコーブ一周や系統ごとに1台
調光器単色調光器 RFリモコン付時間帯での絞り・タイムライン運用
アルミフレーム通常型25mm・埋め込み型20mm放熱と仕上げ。見えがかりになる場所はカバーで面を整える
シリコンカバー8〜15mm対応ネオン風のライン・サイン・ロゴ

当店のテープはIP20の屋内専用です。車寄せ・外構・水がかかる場所にそのまま使うことはできません(IP等級の選び方)。宿泊施設全体(客室・宴会場・大浴場など)の考え方は旅館・ホテルの照明ガイドにまとめています。

まとまった数量・法人でのご購入は大量購入のご案内もご覧ください。

発注前チェックリスト

よくある質問(FAQ)

ホテルのロビー・ラウンジの照明は何Kが良いですか?
落ち着きと高級感を優先する空間は2700〜3000Kの電球色でそろえるのが基本です。注意したいのは「そろえる」ことで、コーブは2700K・カウンター下は4000Kのように場所ごとに色温度が混ざると、それぞれは良い器具でも空間全体が安っぽく見えます。ロビー・ラウンジ・通路など、客が一続きに見る範囲は同じ色温度でそろえてください。
ホテルらしい高級感を照明で出すにはどうすればよいですか?
平均的に明るくするのではなく、暗い地の上に「光の面(コーブで照らした天井・壁)」と「光の線(カウンター下・棚・ニッチ)」を置いて輝度差を作ります。あわせて、光源そのものを客の目に入れない(テープを立上りや溝の中に隠す)、色温度を空間でそろえる、Ra90以上で人の顔と内装材の色をくすませない、粒々(ドット)を見せない、の4点を守ると空間の質感が上がります。
ラウンジの間接照明はどこにLEDテープを入れるのが定番ですか?
定番は4か所です。①折り上げ天井のコーブ(天井面を照らして空間全体の底明かりにする)②壁のコーニスやニッチ(壁面や飾り棚を照らす)③フロントやバーのカウンター下(浮遊感と手元の目印)④ソファ・家具の下や背面(床を柔らかく照らして足元の視認にも効く)。どれも光源を見せず、面や縁を光らせるのが共通の考え方です。
ロビーの調光で気をつけることはありますか?
24時間人がいる空間なので、時間帯で明るさを変えられる回路にしておくことが大切です。チェックイン帯は明るめ、夜は落として、深夜は防犯と足元の安全が保てる最低限に絞る、という運用が一般的です。調光器はLED用のものを電源と組み合わせて使い、記念撮影の多いロビーでは全面導入の前に一部で試し、スマホで撮って縞やちらつきが出ないか確認してください。
ロビーのコーブ照明一周分の電源は何Wが要りますか?
当店のCOBテープは約12W/mです。例えば折り上げ天井の一周が30mなら約360Wで、電源は定格の半分で使う考え方からDC24V 400W電源2台に系統を分けます。1列は5m前後で給電を分けないと末端が暗くなるので、長いコーブは電源の置き場所と給電点の数を先に決めてください。

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