部材をお探しの方へ: COBテープライト 全12色(DC24V・5m巻 税込¥2,310) DC24V電源

規格改正のお知らせ(2026年8月時点)
JIS Z 9110は2024年12月20日に改正され、屋内の具体的な照度の数値はJIS Z 9125:2023(屋内照明基準)へ移りました。本記事に載せている照度値は旧版(JIS Z 9110:2011)の区分に基づくものです。数値そのものが大きく変わったわけではありませんが、設計書・仕様書に根拠を書く場合はJIS Z 9125:2023を参照してください。 → 2024年改正で何が変わったのかを詳しく見る

施設設備担当者・施工業者向け実務ガイド

介護施設・老人ホームのLED照明ガイド
転倒防止照度・昼夜照明切替・認知症ケア対応設計

JIS照度基準・フリッカーフリー・エリア別選定と省エネ効果

公開日: 2026年5月23日

設計前に確認すべきリスク

介護施設では照明不足が直接的な安全リスクにつながります。廊下・トイレの夜間照度が不足すると転倒事故が増加し、認知症ケアで昼夜の照明切り替えができない設計では入居者の昼夜逆転・睡眠障害が悪化します。また高齢者はフリッカーに敏感で、チラつきのある照明は頭痛・めまいの原因になります。

介護施設照明の基本要件

介護施設の照明設計は「安全確保(転倒防止)」「認知症ケア(昼夜リズム維持)」「快適性(フリッカーフリー・グレアレス)」の3軸で考えます。一般的なオフィス照明の考え方とは異なり、利用者の身体状況・認知機能に合わせた専門的な設計が必要です。

照明設計の3原則

この場所の実装に使う部材(当店の実物)
COBテープライト(DC24V・約12W/m・Ra90超)DC24V電源アルミフレーム

エリア別 JIS照度基準と推奨設計

エリア JIS推奨照度 色温度(昼) 色温度(夜) 備考
居室(ベッドルーム) 100〜300lx 4000〜5000K 2700〜3000K(調光) 調光必須・グレア対策
廊下(昼間) 100lx以上 4000〜5000K 10〜30lx常夜灯 夜間全消灯禁止
トイレ・洗面 200lx以上 4000K 30〜50lx(自動点灯) 人感センサー推奨
食堂・リビング 200〜500lx 3000〜5000K 2700〜3000K(減光) 昼夜切替調光
リハビリ室 500〜750lx 5000K 作業精度・安全確保
ナースステーション 500lx以上 5000K 200〜300lx(夜勤) 記録・介護業務照度
入浴室 200lx以上 3000〜4000K IP65以上・防湿型
玄関・エントランス 200〜500lx 3000〜4000K 100lx以上(常時) 段差視認・転倒防止

転倒防止のための夜間照明設計

介護施設での転倒事故は夜間に集中します。夜間トイレ・廊下の照明不足が最大の原因であり、適切な常夜灯設計が転倒防止の基本対策です。

夜間照明 設計チェックリスト

人感センサーの選定注意点

トイレや廊下に人感センサーを採用する場合、点灯遅延がゼロまたは0.5秒以内の即時点灯型を選ぶことが重要です。センサーの感知→点灯までの遅延が長いと、利用者が暗い中で動き始めてしまい転倒リスクが上がります。また検知範囲・検知角度が廊下全体をカバーできているかを施工前に確認します。

認知症ケアに対応した照明設計

認知症の方にとって昼夜の光環境は体内時計の維持に直結します。昼夜が判別できない照明環境では昼夜逆転・不眠・BPSD(周辺症状)が悪化する場合があります。

推奨 昼夜照明切替プログラム

時間帯 照度 色温度 目的
6:00〜9:00(起床・朝食) 300〜500lx 5000K(昼白色) 覚醒促進・体内時計リセット
9:00〜17:00(日中活動) 500lx以上 5000〜6500K 活動性維持・認知機能向上
17:00〜20:00(夕食・入浴) 200〜300lx 3000〜3500K 徐々に鎮静化・入眠準備
20:00〜就寝(就寝前) 50〜100lx 2700〜3000K メラトニン分泌促進・入眠誘導
就寝〜6:00(夜間) 10〜30lx(常夜灯) 2700K 転倒防止・睡眠妨害ゼロ

フリッカーフリー照明の選定

高齢者・認知症の方はフリッカーに対して敏感です。一般成人では認識されない高周波フリッカーでも、高齢者では不快感・頭痛・めまいが起きる場合があります。

フリッカーフリー 選定基準

入浴室・水回りのIP規格

入浴室・洗面室・トイレは水蒸気・水拭き清掃に耐える防湿・防水性能が必要です。IP規格を誤ると短期間で照明故障・漏電リスクが生じます。

当店の実物(COBテープライト)で組む場合 — できること・できないこと

この記事の設計論のうち、当店で売っているCOBテープライト(DC24V・5m巻・幅8mm)の実物で受け持てる範囲を正直に書きます。写真は実物の点灯写真で、合成ではありません。

COBテープライト 24V 電球色3000K(COB24-W3K)の間接照明イメージ 幅8mmのCOBテープをアルミフレームに入れた状態

できないこと:人感センサー・昼夜の色温度切替システム・全般照明(ベースライト)は当店では扱っていません。浴室・水まわりもIP20のため不可です。

できること:夜間の廊下の足元灯(巾木上・手すり下の間接照明)、居室・談話室の天井コーブ、食堂カウンターの棚下です。電球色3000K(COB24-W3K)はまぶしさの少ない反射光で使え、Ra90超なので顔色・食事の色が沈みません。COBで粒が見えない連続発光のため、視線の低い車いすからも光源の点々が目に入りにくいのが利点です。

取り付けはアルミフレーム(乳白カバー付)に入れるとテープがむき出しにならず清掃もしやすくなります。全12色はCOBテープライトの売り場ページへ。

省エネ効果と補助金活用

介護施設の全館LED更新では電力消費を30〜50%削減できます。社会福祉法人・医療法人が運営する施設は省エネ補助金の対象になる場合があります。

省エネ試算(100床規模 参考値)

よくある質問

介護施設の廊下に必要な照度はどれくらい?
JIS Z 9110では介護施設の廊下は昼間100lx以上・夜間は転倒防止のため10〜30lxの常夜灯が必要です。夜間の全消灯は転倒事故の原因になります。フットライト・誘導灯との組み合わせで段差・手すり位置が視認できる環境を作ります。
認知症ケアに適した照明設計とは?
昼夜の光環境が整っていないと昼夜逆転・睡眠障害が悪化します。昼間は5000K以上・500lx以上の昼白色照明で覚醒を促し、夕方以降は2700〜3000Kの電球色に自動切替する調光設計が効果的です。色温度は急激な変化を避け徐々に切り替えるタイマー調光が推奨されます。
介護施設でフリッカーフリーの照明が必要な理由は?
高齢者は光の点滅(フリッカー)に敏感で、フリッカーのある照明では頭痛・めまい・不快感が起きやすいです。特に認知症・光過敏症の方はフリッカーが症状を悪化させる場合があります。SVM値0.4以下のフリッカーフリー照明を選ぶことで入居者のQOL改善につながります。
介護施設のLED照明は省エネ補助金の対象になる?
社会福祉法人・医療法人が運営する介護施設のLED更新工事は省エネ補助金の対象になる場合があります。補助率・対象要件は年度・自治体により異なるため申請前に最新の公募要領を確認してください。LED更新による省エネ率30〜50%は補助金採択の根拠としても活用できます。

関連するLED選び方ガイド

COBテープライトは全12色をご用意しています

DC24V・5m巻、全色 ¥2,100+税(税込¥2,310)。320粒/m・テープ幅8mm・カット単位50mm・Ra>90・IP20(屋内専用)・寿命5万時間。

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