地下立体駐車場 延床2,000㎡ / COB LEDテープ全館導入 / IP65防水・PIR人感センサー・HID水銀灯再点灯問題解消
都市部の商業施設附帯地下立体駐車場(500台規模・延床2,000㎡)において、駐車スペース/車路・通路/精算機・入出口エリア/階段・エレベーターホールの4ゾーンを対象に、COB LEDテープへの全面リニューアルを実施しました。 24時間365日稼働する地下駐車場では照明電力が施設全体の消費電力の大きな割合を占めます。老朽化したHID水銀灯の再点灯遅延(消灯後10〜15分間の再点灯不可)は安全上の問題になっており、LED化とPIR人感センサー全ゾーン導入によって、安全性と省エネを同時に実現しました。
| ゾーン | エリア | 旧照明 | COB LED仕様 | 節電効果 |
|---|---|---|---|---|
| Zone A | 駐車スペース(地下1・2F) | Hf蛍光灯FHF45W×80本 3,600W |
5000K / IP65 / 200m 2,000W / PIR30%待機 |
最大65%削減 |
| Zone B | 車路・進入通路 | HID水銀灯250W×8灯 2,000W |
5000K / IP65 / 150m 1,500W / PIR30%待機 |
最大60%削減 |
| Zone C | 精算機・入出口 | 蛍光灯40W×16本 640W |
5000K / IP44 / 50m 500W / 常時点灯 |
22%削減 |
| Zone D | 階段・EVホール | 蛍光灯40W×16本 640W |
4000K / IP44 / 50m 500W / PIR20%待機 |
最大68%削減 |
施工面積: 2,000㎡ / COB総延長: 450m / 施工費用: 220万円 / 工期: 5日間(深夜施工・24時間閉鎖なし)
車路に使用されていたHID水銀灯(250W)は一度消灯すると、高圧水銀の内圧が冷えるまでの10〜15分間再点灯できない仕様です。深夜帯に節電目的で一部消灯する運用を試みたところ、再点灯できない状態での入場車両が発生し、安全上の問題として管理会社から指摘を受けていました。このため深夜も全灯点灯を余儀なくされ、電力コスト削減の手が打てない状態が続いていました。
COB LEDは電源ON後0.1秒以内に100%点灯する即時点灯特性を持ち、PIRセンサー連動での「検知→即時全点灯→無人時30%待機」サイクルが安全かつ効率的に実現できます。
地下駐車場は季節によって壁面・天井への結露が発生しやすい環境です。防水仕様でないHf蛍光灯(IP20)への水分侵入による点灯不良が年に数回発生し、そのたびに安全確認と球交換作業が必要でした。作業者が高所に上る必要があり、駐車スペースの一時閉鎖を伴うため利用者への影響も大きな問題でした。
駐車場は深夜でも入出庫が発生するため全灯維持が基本です。旧照明設備はPIR調光機能を持たないため、入庫ゼロの深夜3〜5時でも全ての照明が100%点灯を続けており、電力コスト削減の余地がありませんでした。年間電力消費に占める深夜帯(0時〜6時)の割合は約25%で、これを30%待機に抑えるだけで全体の約17%の節電が見込まれます。
地下駐車場は照明機器にとって過酷な環境です。冬季・梅雨期の結露による天井・壁面への水分付着、高圧洗浄機(100〜150bar)を使用した床洗浄時の水飛散、排気ガスに含まれる油分・煤煙の付着、低温(冬季地下では5〜10℃)による熱収縮ストレス──これらが複合的に照明機器を劣化させます。
IP65(防塵完全保護・あらゆる方向からの水流に対する保護)対応のCOB LEDテープは、専用防水アルミチャンネル(シリコン封入)と組み合わせることで、高圧洗浄水の直接噴射以外のあらゆる水分侵入を遮断します。高圧洗浄エリアにはIP67グレードの防水コネクタを採用して二重保護を実施しました。
非常用照明(建築基準法施行令第126条の5:床面で2ルクス以上確保が必須)と誘導灯(消防法)は独立した電源系統での設置が義務付けられており、通常照明のLED化工事とは分離して設計・施工する必要があります。本施工ではPIRセンサー連動の通常照明と、独立バッテリー付き非常用照明を電気回路レベルで完全分離し、停電時の安全基準を維持しています。
防水IP65・24V DC駆動・PIR調光コントローラ対応。地下駐車場・屋外施設の過酷環境での長期実績あり。
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