LEDテープの配線図・分岐方法・はんだ付け手順を実例形式で解説します。「電源1台から複数系統に分岐したい」「T字配線の正しいつなぎ方がわからない」「分岐したら暗くなった」——こうした現場の疑問を配線図と具体的な手順で解決します。
LEDテープの配線方法は大きく並列配線と直列配線の2種類です。業務施工ではほぼすべての場合で並列配線を採用します。
| 配線方式 | 電圧 | 明るさ | 電圧降下 | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| 並列配線 | 各系統で同じ(12V/24V) | 均一 | 系統ごとに独立 | ほぼすべての施工 |
| 直列配線 | 系統が長いほど降下 | 末端が暗くなる | 累積する | 特定の演出照明のみ |
業務施工の原則: LEDテープは必ず並列配線。直列は電圧降下が累積するため、末端が必ず暗くなります。
最もシンプルな構成。テープの消費電力(W/m × 長さ)の2倍の容量のPSUを選んでください。
必要な電源の容量は(テープAの消費電力+テープBの消費電力)× 1.25 で求めます。
1台あたりの配線が長くなるとき(DC12Vで5mを超える・DC24Vで10mを超える)は、電圧降下を防ぐために電源を分けます。
調光器と電源は同じ電圧・同じ系統でつなぎます。1台の調光器で複数のテープを調光するときは、調光器の最大電流値(A)を超えないように分けてください。
| 分岐方法 | 工具 | 信頼性 | 防水 | 推奨場面 |
|---|---|---|---|---|
| T字クリップコネクタ | 不要 | 普通 | なし | 室内・試作・短期設置 |
| 端子台(ターミナルブロック) | ドライバーのみ | 高い | なし(ボックス内設置で対応) | 多系統分岐・固定配置 |
| はんだ付け+熱収縮チューブ | はんだごて要 | 最高 | 防水処理可 | 屋外・大電流・長期設置 |
市販の「T字分岐コネクタ」はLEDテープを切断せずに中間から電線を取り出せる製品です。テープ幅(8mm/10mm/12mm)と電線太さ(AWG24〜22)が合致しているか必ず確認してください。接触不良が起きやすいため、定期点検の難しい場所には不向きです。
端子台(ターミナルブロック)を電源ボックス内に設置し、+ 側・− 側それぞれの端子に各系統のリード線をまとめる方法です。配線図の見やすさ・将来の系統追加・メンテナンス性がクリップコネクタより大幅に向上します。
はんだ付けはLEDテープ配線の中で最も接触抵抗が低く、長期信頼性が高い接続方法です。
テープは3〜5cm間隔のカット線のみ切断可能。カット線以外を切ると回路が壊れます。
はんだの濡れ性が向上し、接合不良を防ぎます。フラックスは水洗い不要のノークリーンタイプを推奨。
温度が高すぎると銅パッドが剥離します。コテは事前に十分加熱して安定させてから使用。
長時間コテを当てると周辺のLEDチップが熱ダメージを受けます。素早く行うのがコツ。
はんだ部分を熱収縮チューブで覆い、ホットガンで収縮させます。湿気による腐食・短絡を防止。
+ と − の導通・ショートがないか確認。極性逆接続はLEDを即破壊するため必ず確認してください。
極性(+と−)を誤接続すると通電直後にLEDが破壊されます。赤線が+(プラス)、黒線が−(マイナス)が一般的ですが、テープの印刷を必ず確認してください。COBテープは発光面が均一なため極性マーク(+側の切り欠き等)を見落としやすいため注意が必要です。
複数系統に分岐する場合、電源(PSU)の容量計算が最重要です。
必要PSU容量(W) = 各系統の(W/m × 長さ)の合計 × 安全率2倍(定格の半分で使う)
| 構成例 | 系統1 | 系統2 | 系統3 | 合計消費W | 推奨PSU容量 |
|---|---|---|---|---|---|
| カフェ間接照明 | 6W/m × 3m = 18W | 6W/m × 3m = 18W | — | 36W | 60W以上 |
| カウンター+棚下 | 12W/m × 3m = 36W | 6W/m × 4m = 24W | — | 60W | 100W以上 |
| 店舗3ゾーン | 12W/m × 5m = 60W | 12W/m × 5m = 60W | 12W/m × 5m = 60W | 180W | 240W以上(電源2台推奨) |
同じW数の場合、DC24Vは12Vより電流値が半分になります。電流が小さいほど配線の発熱が少なく、長距離配線での電圧降下も抑制されます。配線長が5m以上になる場合はDC24V電源・DC24V対応テープの使用を強く推奨します。
電圧降下はLEDテープの末端が暗くなる最大の原因です。以下の対策で防止してください。
| 対策 | 効果 | コスト |
|---|---|---|
| DC24Vに切り替える | 根本的な解決。電流値半減で配線抵抗による降下を大幅削減 | PSU・テープの変更が必要 |
| 配線を太くする(AWG18以上) | 配線抵抗を下げ降下を抑制 | 低コスト |
| 両端から給電する | テープの両端から配線することで降下を半分に | 配線長が2倍になるのみ |
| テープを短く分割し個別給電 | 最も確実。電圧降下が系統ごとに独立 | PSU分散・配線増 |
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