LEDテープを確実に接続するための3つの方法(コネクタ・端子台・ハンダ付け)と、並列配線の基本、電源から末端までの正しい配線設計を実務目線で解説します。
LEDテープの配線方法は主に3種類。施工環境・接続頻度・必要な強度によって選び分けます。
| 接続方法 | 作業時間 | 接触信頼性 | 着脱 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|
| クリップコネクタ | 30秒〜 | 中(固定必須) | ◎ | 試作・メンテ頻度高い箇所 |
| 端子台(ターミナルブロック) | 2〜3分 | 高 | ○ | 電源二次側・分岐点の固定接続 |
| ハンダ付け | 5〜10分 | 最高 | × | 本設・振動環境・防水処理必要な箇所 |
展示会や仮設照明にはクリップコネクタ、本設工事の分岐点には端子台、テープとリード線の接合にはハンダ付けと、1現場で3種類を使い分けるのが標準的な手順です。端子台・WAGOの選び方と締め付けの確かめ方はLEDテープを端子台・WAGOコネクタで接続する方法で手順を追っています。
クリップコネクタ(クランプ型コネクタ)は工具不要でLEDテープに挟むだけで接続できる最も手軽な方法です。ただし、使い方を誤ると接触不良やスパークの原因になります。
LEDテープの幅(5mm・8mm・10mm・12mm)に対応したコネクタ幅を選ぶ必要があります。幅違いのコネクタを使うと確実な導通が取れません。COBテープは多くが10mm幅ですが、メーカーにより8mmや12mmの製品もあります。購入前に実測を確認してください。
本設工事で最も信頼性が高い接続方法。適切に施工すれば振動・温度変化にも強く、接触抵抗が最小になります。
端子台は電源二次側のDCケーブルとLEDテープの間の接続や、複数系統への分岐に適しています。工具(ドライバー)で締め付けるため接触信頼性が高く、メンテナンス時に外しやすいのが特長です。
| 電流容量 | 推奨電線径 | 端子台定格 | 締め付けトルク |
|---|---|---|---|
| 〜5A | AWG22 (0.3mm²) | 定格10A品 | 0.2〜0.3 N·m |
| 5〜10A | AWG18 (0.75mm²) | 定格15A品 | 0.3〜0.4 N·m |
| 10〜20A | AWG16 (1.25mm²) | 定格20A品 | 0.5〜0.6 N·m |
| 20A以上 | AWG14 (2.0mm²) 以上 | 定格30A品 | 電気工事士による施工 |
電流が20Aを超える規模で、電源の設置から配線まで工事ごと任せたい場合は、取り付けのご依頼のページで、付けたい場所の写真とおおよその長さを受け付けています。
24Vの場合、12Vに比べて同じ消費電力でも電流が半分になるため、細い電線・小さい端子台が使えます。長尺配線では24V化による電圧降下対策コストの削減が大きなメリットです。
LEDテープは必ず並列(並列接続)で配線します。直列接続では電圧が足りなくなり正常に発光しません。なぜ暗くなるのか(電圧分割の仕組み)と正しい並列配線の3つの方法はLEDテープは直列接続NG?並列配線との違いに比較表と施工手順でまとめています。
電圧降下は接続ケーブルの抵抗によって生じます。テープの末端が暗くなる原因の多くがこれです。
| 電線長 | 電線径 | 電流 5A時の降下 | 電流 10A時の降下 |
|---|---|---|---|
| 2m(往復4m) | AWG22 (0.3mm²) | 1.2V | 2.4V |
| 2m(往復4m) | AWG18 (0.75mm²) | 0.5V | 1.0V |
| 5m(往復10m) | AWG18 (0.75mm²) | 1.2V | 2.4V |
| 5m(往復10m) | AWG16 (1.25mm²) | 0.7V | 1.4V |
24VLEDテープの場合、降下が1.5V以内(端末電圧22.5V以上)に収まるよう設計します。2V超えると末端が顕著に暗くなります。対策は①電線を太くする②電源を分散配置する③テープをより短く切る、の3択です。
長尺施工(10m超)では電源を1か所に集中するより、5〜8mごとに電源を分散配置する方が電圧降下・電線コストともに有利です。各電源から独立したスター配線を行うことで均一な輝度が実現できます。
実際の施工では以下の順序で配線を設計・施工します。
AC/DC電源の出力端子はV+(プラス)とV-(マイナス)が必ずラベル表示されています。テープの赤(+)・黒(-)と対応させてください。逆接続は即座にLEDが破損します。接続前に必ずテスターで極性を確認する習慣をつけてください。
施工完了前に以下の項目を必ず確認してください。
| チェック項目 | 確認方法 | NG時の対処 |
|---|---|---|
| 電源電圧 | テスターで出力端子を計測 | 電源の電圧調整ポテンショメータで調整 |
| テープ末端電圧 | テスターでテープ末端のランドを計測 | 電線を太くする/電源を分散 |
| チラつき | スマホカメラでスロー撮影 | 調光器の相性確認・コネクタの再接続 |
| 接続点の温度 | 10分点灯後に指触確認 | 60℃超は過電流の疑い・接続を確認 |
| ハンダ部の絶縁 | 熱収縮チューブ収縮の確認 | 不足時は絶縁テープで追加保護 |
| 極性確認 | 全系統の+−を目視確認 | 逆接続は即座に電源OFF・配線やり直し |
配線作業は段取りが8割です。「電源の数と位置」「テープの長さと消費W」「電線の太さと長さ」の3点を設計段階で確定させてから現場に入ることで、手戻りとトラブルを最小化できます。
COBテープライト(DC24V)と、DC24V電源、単色調光器・RGBコントローラー、幅20mmのアルミフレームを、同じ売り場で注文できます。