この記事について(正直な線引き)
ジュエリーの「きらめき」を作る主役は、小さく強い点光源(スポットライト・ケース用ダウン)で、その灯体は当店では扱っていません。当店の部材(COBテープライト)が効くのは、ケース内の地明かり・棚のエッジ・什器まわりの「面と線の光」です。この記事は両方の役割分担を整理した、検討と発注の前に読む手引きです。施工の実績を示す記事ではありません。
最初に決める=「きらめき」と「上質さ」の役割分担
ジュエリー照明の失敗の多くは、この2つを1種類の光でやろうとすることから起きます。
| 目的 | 光の種類 | 担当 |
|---|---|---|
| 石のきらめき(ファイア・シンチレーション) | 小さく強い点光源を複数方向から | スポット・ケース用点光源(照明メーカーの領分) |
| ケース・店内の上質さ | 影を整える面と線の光 | LEDテープ(当店の領分)=ケース内の地明かり・棚エッジ・什器の間接光 |
面の光だけではきらめきは出ず、点光源だけでは影がきつくなります。点で輝かせ、面で整える——この組み合わせが基本形です。
色温度と演色=石と地金で使い分ける
| 商品 | 色温度の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| ダイヤ・プラチナ・シルバー | 4000〜5000K(白め) | 無色透明・白い金属の冷たい輝きを引き立てる |
| ゴールド・パール・暖色系の石 | 2700〜3500K(暖色) | 地金の色艶が出る。白すぎる光では冷たく沈む |
| 接客カウンター | 店の基調に合わせる | 肌に石を当てて見る場所。顔色が自然に見えることが大事 |
店全体を1色で固めるより、ケース・什器の単位で使い分ける設計が向きます。当店のCOBテープは単色12色で、白系は白色・電球色などから選べます(色温度の選び方)。
演色性(Ra・R9):当店のCOBテープはRa90超です。ルビー・ガーネットなど赤系の石はRaだけでなくR9(彩度の高い赤の再現)が効きます(R9の見方/CRI・Ra値の見方)。
ショーケースへの仕込み方
- ケース上縁の框(かまち)の内側:前方斜め下向きに仕込み、商品全体に地明かりを回します。光源はお客様の目線から見えない位置に(ショーケース照明の設計)。
- ガラス棚のエッジ:棚板の縁からガラスの中に光を入れ、棚全体を淡く光らせます(ガラス棚のエッジ照明)。
- ケース背面の立上り:縦に入れて背景を作ります。黒い内装のケースでは光の壁が商品を浮き立たせます。
ジュエリー特有の注意
- 粒感(ドット)を出さない:磨かれた金属とガラスは光源をそのまま映します。SMDの粒がリングの表面に点々と映ると台無しなので、粒の出ないCOBタイプが向きます(COBとSMDの違い/ドットの消し方)。
- 映り込みの角度:お客様が覗き込む角度でガラスに光源が映らないか、実際にかがんで確認します。
- ケース内の熱だまり:LEDでも密閉ケースでは熱がこもります。テープはアルミフレームに入れて放熱させてください(熱対策の考え方)。
- 色のばらつき:複数ケースを並べると、ロット違いの色差が並びで見えます。まとめ買いで同ロットにするのが安全です(SDCM・色バラつきの見方)。
長さと電源の計算
当店のCOBテープライトは約12W/m(1巻5mで約60W・単色の場合)です。電源は連続で使う負荷を定格の半分に収めます(電源の選び方(定格の半分))。
消費電力
約12W/m
COB24シリーズ(単色)・1巻5mで約60W
電源の使い方
定格の半分
200W→1巻/300W→2巻/400W→3巻
1列の長さ
5m前後で給電
ケース単位の短い回路は配線の取り回しで決める
計算の例:ショーケース5台×ケース内2m=10mで約120W=DC24V 200W電源1台に収まります。ケースが分散する店では、電源を1か所にまとめて各ケースへ配線するか、2〜3台ごとに小分けするかを配線距離と保守で決めます(電源の置き場所の決め方/配線を隠す方法)。
部材のまとめ(当店で揃うもの)
| 部材 | 当店の取り扱い | 用途 |
|---|---|---|
| LEDテープ(単色) | COBテープライト 24V 全12色・5m巻 ¥2,100+税(税込¥2,310) | ケース内の地明かり・棚エッジ・什器の間接光 |
| 電源 | DC24V 200W/300W/400W | ケース群・系統ごとに1台 |
| 調光器 | 単色調光器 RFリモコン付 | 営業時間帯・ウィンドウの見せ方の調整 |
| アルミフレーム | 通常型25mm・埋め込み型20mm | 放熱と仕上げ。ケース内はほぼ必須 |
| シリコンカバー | 8〜15mm対応 | 店名サイン・ウィンドウのライン |
きらめきを作るスポット・ケース用点光源は照明メーカーの製品からお選びください。当店のテープはIP20の屋内専用です(IP等級の選び方)。
まとまった数量・法人でのご購入は大量購入のご案内もご覧ください。
発注前チェックリスト
- 「点で輝かせ、面で整える」の役割分担を決めた(テープだけできらめきを出そうとしていない)
- ダイヤ・プラチナ系と、ゴールド・パール系のケースで色温度を使い分けた
- Ra90以上を前提に、赤系の石が主力ならR9も確認した
- お客様が覗き込む角度で、光源の映り込みが出ないか確認する段取りにした
- ケース内のテープはアルミフレームに入れ、熱だまりを確認する段取りにした
- 複数ケース分のテープを同ロットでまとめて手配した
- テープの合計長さ(m)を出し、約12W/mで電源のWを計算した(定格の半分)
- 屋外ウィンドウ・水のかかる場所にIP20のテープを使っていない
よくある質問(FAQ)
ダイヤモンドをきれいに見せる照明の条件は何ですか?
ダイヤのきらめき(ファイア・シンチレーション)は、小さく強い点光源が複数方向から当たるときに出ます。これはスポットライトやケース用点光源の仕事で、面で均一に照らす光だけではきらめきは出ません。面の光(LEDテープ)はケース内の地明かりや棚の見せ方に使い、きらめき用の点光源と組み合わせるのが基本です。
ゴールドやパールはダイヤと同じ照明でよいですか?
同じにしないのが一般的です。ゴールドや暖色系の石・パールは2700〜3500Kの暖かい光のほうが色艶が出て、白すぎる光では冷たく見えます。ケースや什器の単位で「白めのケース」「暖色のケース」と使い分ける設計が向きます。どちらも演色性(Ra90以上、できればR9も)を確認してください。
ショーケースの中のLEDテープはどこに仕込みますか?
定番は①ケース上縁の框の内側に前方斜め下向き②ガラス棚の縁(エッジ)から棚板に入れる③ケース背面の立上りに縦に入れる、の3つです。共通の原則は、お客様の目線から光源が見えないこと、ガラスへの映り込みが視線の角度に入らないことです。粒感の出ないCOBタイプが向いています。
ケースの中が暑くなって商品に影響しませんか?
LEDは白熱灯より発熱がずっと少ないものの、密閉されたケース内では熱がこもります。テープはアルミフレームに入れて放熱させ、長時間つけっぱなしのケースでは框に手を入れて熱だまりを確認してください。熱に敏感な素材を扱う場合は、点灯時間の管理と組み合わせるのが安全です。
ショーケース5台に入れる場合、電源は何Wが要りますか?
当店のCOBテープは約12W/mです。1台あたりケース内に2m使うなら5台で10m=約120W。電源は定格の半分で使う考え方から、DC24V 300W電源1台 をおすすめします。配線の取り回しと保守のしやすさで、電源のまとめ方を決めてください。
LED PRO SHOP のCOBテープライト
DC24V・5m巻の全12色、¥2,100+税(税込¥2,310)です。320粒/m・テープ幅8mm・カット単位50mm・Ra>90・IP20(屋内専用)・寿命5万時間。1巻から購入でき、ご入金確認後3営業日以内に発送します。
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