施工事例 ― 飲食店・焼き鳥専門店

焼き鳥専門店のLED照明施工事例
「黄金色の焦げ目」が売れる色で見える照明設計

大田区・焼き鳥専門居酒屋 120㎡|4ゾーンCOBテープLED設計|43%省エネ・年間18万円削減・投資回収3.2年

施設面積 120㎡ 2700K Ra90 焼き場設計 COBテープLED導入 43%省エネ 年間18万円削減 2027年問題対応済み
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Before ── 蛍光灯時代の悩み

「焼き上がりをカウンター越しにお客様に見せた瞬間、なんかテンションが上がらないんですよ。炭でしっかり焼いてるのに、蛍光灯の白い光の下だとタレの照りが出なくて、焦げ目の黄金色もくすんで見える。自分で盛り付けながら"これ美味しそうに見えないな"って思ってました」

東京・大田区で焼き鳥専門居酒屋を営む田中オーナーが、LED照明への切り替えを決断した理由はシンプルだった。「食べ物を美味しそうに見せられない照明は、料理への冒涜だと思った」

年間売上への影響を測る前に、田中さんはまず「自分が食べたいと思える見え方」にこだわった。その判断が、結果的に省エネ効果と顧客満足度の両方を引き上げることになる。

この施工事例のポイント

2027年問題 ― 蛍光灯生産終了

「まだ蛍光灯でいい」が通用しなくなる期限が迫っています

国内主要照明メーカーは2027年を目処に直管蛍光灯・環形蛍光灯の国内生産終了を表明しています。生産終了後も在庫は数年流通しますが、入手困難・価格高騰は不可避です。焼き鳥店・居酒屋は長時間営業でランプ交換頻度が高く、「突然切れて部品が手に入らない」リスクが他業種より深刻です。

〜2026年末蛍光灯の入手は比較的容易。LED化のコスト・補助金活用の最適タイミング 2027年〜生産終了。メーカー在庫が尽きると調達困難・価格高騰が始まる 2028年以降在庫枯渇フェーズ。緊急交換で割高な代替品を調達せざるを得ない状況へ

施設概要と照明の課題

今回の導入先は大田区・蒲田エリアで15年営業する焼き鳥専門居酒屋。カウンター18席・テーブル席30席・個室1部屋(8名)を擁する120㎡の店舗で、Hf蛍光灯をCOBテープLEDへ全面刷新しました。

焼き鳥店の照明設計で最も重要なのは「焼き場カウンターの色温度」です。焼き鳥の「黄金色の焦げ目」「タレの光沢」「皮の油脂感」はすべて色温度とRa値に依存します。5000K以上の昼白色は焼き色を白飛びさせ、Ra75以下では食欲を促す赤・橙系の色が正確に再現されません。一方、テーブル席では居酒屋らしい落ち着いた雰囲気づくりが必要で、焼き場と客席で異なる設計が求められます。

「うちは炭火で手間かけて焼いてるのに、蛍光灯だとその努力が全部くすんで見えてた。LED変えてから、カウンターのお客様が『すごく美味しそう』って言いながら写真撮るようになって。照明ってこんなに変わるんだって正直びっくりしました」
― 東京都大田区・焼き鳥専門居酒屋「炭火とり〇〇」田中オーナー(営業歴15年)
⚠ 最初の「自力LED化」で失敗した話

田中さんは当初、コスト削減目的でホームセンターの格安LED電球を自分で取り付けた。選んだのは昼光色(6000K)の安価な製品。結果、「焼き色が白っぽくて粉っぽく見える」「お客さんのドン引きした顔が忘れられない」という事態に。Ra値は確認しておらず、おそらく70台だったとのこと。急きょ元の蛍光灯に戻し、「プロに相談しないとダメだ」と判断してLED PRO SHOPに問い合わせが来た。

→ 教訓:飲食店のLED選びは「色温度(K)」と「Ra値」の両方を確認することが必須。安価な汎用品はRa値が非公開か低いことが多い。

4ゾーン照明設計の詳細

Zone A ― 焼き場カウンター・串焼き展示エリア

項目仕様
Zone A
使用製品
COBテープLED 10W/m(Ra90 / 2700K)
施工延長60m(焼き台上部直接照射+カウンター天井廻り縁間接照明の2層設計)
消費電力600W
照度設計400〜600lx(焼き台作業面)/250〜350lx(カウンター客席面)
演色性・色温度Ra90 / 2700K(電球色)── タレの照り・焦げ目の黄金色・肉の赤身を最大限に食欲的に再現
制御調光対応(開店前仕込み:100%全灯 / 営業ランチ:80% / 夜間ピーク:70% / 閉店前:50%)
特記事項炭の輻射熱対策で耐熱性の高いチャンネルベースを使用。拡散カバーで眩しさを抑えグレアレス設計

Zone B ― テーブル席・カウンター客席(落ち着きエリア)

項目仕様
Zone B
使用製品
COBテープLED 6W/m(Ra85 / 3000K)
施工延長80m(天井廻り縁間接照明+テーブル下間接照明の2層構成)
消費電力480W
照度設計150〜250lx(メニュー確認・食事・会話に適した落ち着いた照度)
演色性・色温度Ra85 / 3000K(温白色)── 焼き場の2700Kとの自然なグラデーションで空間を分離
制御調光対応(ランチ:150lx明るめ / 夜間:80〜100lxで居酒屋らしい雰囲気)
特記事項テーブル下の間接照明で足元の暖かみを演出。長居したくなる滞在時間向上設計

Zone C ― 厨房・仕込みエリア(調理作業場)

項目仕様
Zone C
使用製品
COBテープLED 10W/m(Ra90 / 4000K)IP65防水仕様
施工延長40m(作業台上部直接照射)
消費電力400W
照度設計500〜700lx(鶏肉の鮮度確認・仕込み・衛生管理に必要な高照度)
演色性・色温度Ra90 / 4000K(中性白色)── 食材の変色・汚染を正確に確認できる演色性
制御タイムスケジュール制御(仕込み開始〜閉店後清掃終了まで点灯)
特記事項IP65防水対応。油煙・水蒸気の多い厨房で清掃時の水洗い可能。蛍光灯比で発熱が少なく厨房温度管理にも貢献

Zone D ― 入口・廊下・トイレ(PIR連動省エネ)

項目仕様
Zone D
使用製品
COBテープLED 5W/m(Ra80 / 3000K)+PIRセンサー
施工延長30m
実効消費電力45W(人感検知時のみ全灯・無人時20%ディム)
照度設計150〜300lx(安全歩行・トイレ清掃対応)
演色性・色温度Ra80 / 3000K(廊下・トイレ標準)
制御PIRセンサー連動(人感検知→全灯 / 非検知→20%ディム維持)
特記事項深夜帯の廊下は完全消灯ではなく最低照度維持で安全性を確保

省エネ・コスト削減の実績

43%
消費電力削減率
(蛍光灯Hf比)
18万円
年間コスト削減
(電気代12万+保守費6万)
3.2年
投資回収期間
(施工費58万円)

旧設備(Hf蛍光灯)の総消費電力2,680Wに対し、COBテープLED化後は1,525W(Zone A 600W+Zone B 480W+Zone C 400W+Zone D 45W)に削減。特にZone D のPIRセンサー連動が廊下・トイレの深夜帯消費をほぼゼロに抑え、実質的な稼働消費電力は設置値の85%程度で推移しています。また蛍光管の年次交換作業(高所脚立作業)がなくなり、年間6万円の保守費削減も実現しました。

蛍光灯 vs COBテープLED|焼き鳥店の照明品質比較

比較項目 旧設備(Hf蛍光灯) COBテープLED Ra90(今回)
焼き色・タレの照りの見え方 5000K白色で黄金色が白飛び。タレの照りが出ない 2700K/Ra90で焦げ目の黄金・タレの光沢が最大限に映える
食欲を促す演色性 Ra70台。赤・橙系の色が正確に再現されず食欲を損なう Ra90以上。肉の赤身・皮の油脂感・野菜の緑が自然に再現
夜の居酒屋らしい雰囲気 全灯・消灯の2択のみ。明るすぎて落ち着かない 調光で80lxに絞り、コクのある間接光で居心地が向上
厨房の衛生視認性 Ra75程度では食材の変色・汚れを見落としやすい Ra90/4000Kで鮮度確認・HACCP基準の視認性を確保
厨房の油煙・水対応 蛍光灯器具に油煙が付着し清掃困難・漏電リスク IP65防水。水洗い清掃対応・油煙による故障リスクなし
ランプ交換・維持コスト 年1回交換目安・高所作業費込みで年6万円超 寿命5〜7年・交換作業ほぼ不要。年間保守費ほぼゼロ
年間電気代(照明分) 約28万円/年 約16万円/年(▲12万円)
2027年問題への対応 蛍光灯生産終了後は調達困難・部品高騰リスクあり LED化完了済み。2027年以降も部品調達・維持に問題なし

焼き鳥店・居酒屋の照明設計で押さえるべき3つの原則

原則1:焼き場は2700〜3000Kで「食欲色」を作る

焼き鳥の「美味しそうな見え方」は色温度で決まります。人間が食欲を感じる色温度は2700〜3000Kの電球色帯域で、この範囲では茶色・橙・黄金色が豊かに発色し、食材を最も魅力的に見せます。5000K以上の昼白色・昼光色は色温度が高すぎて食材色をフラットに飛ばしてしまいます。

原則2:客席と焼き場で色温度を分ける「ゾーニング」

「焼き場は2700K(食欲色)、テーブル席は3000K(落ち着き)」という色温度のグラデーションが、空間に奥行きと居心地を生み出します。同一色温度を店内全体に使うと単調になり、「また来たくなる雰囲気」が作れません。ゾーニングは照度の違いだけでなく色温度の違いで行うのが上級の空間設計です。

原則3:厨房はRa90 × IP65を妥協しない

食品衛生法の観点からも、厨房の照明は食材の変色・異物を正確に視認できる演色性が必要です。Ra90以上 × 4000Kの組み合わせが、衛生管理と作業効率の両立に最適です。また油煙環境での蛍光灯は器具内部への油脂侵入による漏電リスクがあり、IP54〜65の防水対応は安全性確保の観点から必須です。

よくある質問(FAQ)

Q1焼き鳥店の焼き場に最適な色温度は何Kですか?
2700〜3000Kの電球色が最適です。この帯域は焼き鳥の「黄金色の焦げ目」「タレの照り」「肉の赤身」を最も食欲的に見せる色温度です。5000K以上の昼白色・昼光色は焼き色を白っぽく飛ばしてしまい、食欲を損ないます。Ra値は90以上を推奨します。Ra80以下では肉の赤身・焼き色の微妙な色ムラが正確に再現されず、食欲訴求力が大幅に落ちます。
Q2厨房・焼き場はIP防水対応のLEDが必要ですか?
焼き場周辺は炭の煙・油煙・水蒸気にさらされるため、IP54以上(防塵・防水)を推奨します。清掃で水洗いを行う厨房ではIP65対応品が必要です。防水対応でないLEDは油煙が内部に入り込み、1〜2年で故障するケースが現場でも多数報告されています。初期コストをケチって非防水品を使い、早期交換を繰り返すほうが総コストは割高です。
Q32027年問題とは何ですか?今から対応する必要がありますか?
国内主要照明メーカーが2027年を目処に直管蛍光灯の国内生産を終了する動きのことです。生産終了後も数年は在庫が流通しますが、入手困難・価格高騰が予想されます。焼き鳥店・居酒屋は長時間営業でランプ交換頻度が他業種より高く、「突然切れて部品がない」リスクが深刻です。2026年中の着手が補助金活用・コスト最適化のベストタイミングとされています。
Q4調光対応でないLEDを選ぶと失敗しますか?
飲食店では「ランチの明るい営業」と「夜の落ち着いた雰囲気」で求める照度が全く異なります。調光非対応のLEDでは常に全灯しか選べず、夜間の雰囲気づくりができません。また調光機能は省エネにも直結し、夜間を70%ディムにするだけで電力コストを約30%削減できます。COBテープLEDは調光コントローラーとの組み合わせで無段階調光が可能です。飲食店の場合、調光対応を必須条件として選んでください。

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