120㎡のピラティス専門スタジオ。全面ミラーウォールを誇るこの施設では、天井に並ぶHf蛍光灯が鏡に映り込み、受講者が自分の姿勢・骨盤の傾き・体軸のズレを正確に確認できないという問題が続いていた。「インストラクターが細かいフォームの説明をしても、鏡に蛍光灯の光が飛び込んで見づらいというクレームが絶えませんでした」とオーナーは振り返る。
また、朝7時のアクティブなコアトレーニングクラスと、夜のリストラティブ(回復系)クラスで同じ色温度・照度のまま運営していたことで、「夜のクラスが明るすぎてリラックスできない」という声も上がっていた。
LED PRO SHOPへの相談で、間接光源による鏡面グレアゼロ設計・2700K〜5000K調光調色・Ra92高演色性の4ゾーン設計が提案された。「クラスの種類ごとに照明を変えられるとは思っていなかった」と導入を決断した。
ピラティススタジオ オーナー の声
「鏡への映り込みがなくなっただけで、受講者の満足度が明らかに上がりました。夜のリストラティブクラスでは電球色に落とすと『別のスタジオみたい』と言われるほど雰囲気が変わります。電気代も月に約8,000円下がって、3年で元が取れる計算です。」— 関東地方・ピラティス専門スタジオ オーナー
ピラティス専門スタジオの照明設計は、ヨガやフィットネスジムとは異なる2つの固有課題があります。①鏡面への映り込み(グレア)と②クラス種別に応じた調光調色です。
鏡面グレアは、天井の点状光源(ダウンライト)や蛍光灯が鏡の正面に位置することで、受講者の視線方向に輝点として映り込む現象です。これにより骨盤の傾きや体幹のアライメントを確認しづらくなり、指導品質・受講者満足度に直結します。対策は間接光源化—— COBテープLEDを天井コーブや壁際バランスに収め、拡散した柔らかい光を空間全体に広げる設計です。
調光調色については、朝のアクティブクラスでは5000K/高照度で覚醒を促し、夜のリストラティブクラスでは2700K/低照度でリラクゼーションを演出することで、同一施設で異なるクラスの需要を一台の照明システムでカバーできます。
施工概要:ピラティス専門スタジオ 120㎡(スタジオ2室・受付・更衣室) / スタジオ2700K〜5000K調光調色/Ra92・更衣室IP44防湿・受付4000K/Ra90 / 施工費40万円 / 38%省エネ・年間14万円削減・回収3年
| エリア | 旧照明 | 新LED(COBテープ) | 削減率 |
|---|---|---|---|
| スタジオフロア(40m) | Hf蛍光灯40W×16本=640W Ra75 / 4200K 固定 |
COB 12W/m×40m=480W Ra92 / 2700K〜5000K 調光調色 IP20 |
25%削減 |
| 受付・エントランス(20m) | Hf蛍光灯32W×12本=384W Ra75 / 4200K |
COB 10W/m×20m=200W Ra90 / 4000K IP20 |
48%削減 |
| 更衣室・シャワー(20m) | Hf蛍光灯32W×8本=256W Ra75 / 4200K |
COB 10W/m×20m=200W Ra90 / 4000K IP44防湿 |
22%削減 |
| 通路・バックヤード(15m) | 蛍光灯32W×10本=320W Ra65 / 4200K |
COB 8W/m×15m=120W PIRセンサー節電 IP20 |
63%削減 |
| 合計 | 1,600W | 1,000W | 38%削減 |
ピラティススタジオの全面ミラーウォールに対してグレアを生じさせないためには、光源の位置と光の方向を根本から見直す必要があります。一般的な天井ダウンライトは鏡面の正面約45度以内に光源が見え、輝点として映り込みます。
この3層構造により、スタジオ内のどの角度からも光源が直視できない完全間接照明を実現しています。受講者が自分の体軸・骨盤の傾き・肩のラインを鏡で確認する際、輝点のない均一な明るさが姿勢判断の精度を高めます。
| クラス種別 | 色温度 | 照度 | 狙い |
|---|---|---|---|
| 朝のアクティブ・コアトレ | 5000K 昼白色 | 600lx | 覚醒促進・集中力向上 |
| デイタイム・マットクラス | 4000K 白色 | 400lx | バランス・標準コンディション |
| 夜のリストラティブ | 2700K 電球色 | 150lx | リラクゼーション・副交感神経優位 |
| 閉店後・清掃時 | 5000K 昼白色 | 600lx | 作業効率・衛生確認 |
| 項目 | 旧照明(年間) | 新LED(年間) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 電力費 稼働15h/日×350日=5,250h |
1,600W×5,250h=8,400kWh ×¥30=252,000円 |
1,000W×5,250h=5,250kWh ×¥30=157,500円 |
94,500円 |
| ランプ交換費 蛍光灯46本×年2回交換 |
46本×2回×¥400=36,800円 | COB寿命50,000h(約9年) ほぼ交換不要 ≒0円 |
36,800円 |
| PIRセンサー節電効果 通路ゾーン実効消費低減 |
(測定外) | 実効消費60W(PIRオフ時) | 約8,700円 |
| 合計削減額 | 288,800円/年 | 約148,200円/年 | 約140,000円/年(14万円) |
投資回収計算:施工費 400,000円 ÷ 年間削減額 140,000円 = 2.86年(約3年)で回収。回収後は毎年14万円が純節約として積み上がります。
ピラティス・ヨガスタジオで多用されるHf蛍光灯・直管蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。15時間稼働のスタジオでは消耗が早く、今から計画的な換装が必要です。
A. 鏡面に光が直接当たる位置(鏡の正面や斜め45度以内)にダウンライトを設置するとグレアが生じます。COBテープLEDをアルミチャンネルに収め、天井のコーブ(凹部)や壁際のバランス(上部壁)に間接光源として設置することで、鏡面に光源が映り込まない拡散照明を実現できます。
A. 調光調色対応のCOBテープLED+DMXコントローラーを組み合わせることで、クラス別のシーン設定が可能です。例えば朝のアクティブクラスは5000K/100%照度、夜のリストラティブクラスは2700K/30%照度のように、タブレット一つでワンタッチ切り替えができます。
A. シャワー室や湿気の多い更衣室にはIP44以上の防湿仕様が必要です。IP44は直径1mm以上の固形物侵入防止と全方向からの水しぶき対応を意味します。シャワーブース内(水が直接かかる位置)ならIP65以上を推奨します。
LED PRO SHOPでは調光調色対応・高演色Ra90以上・IP44防湿仕様のCOBテープLEDを取り揃えています。スタジオ・サロン向けの製品をラインナップからお選びください。
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