IP等級を誤ると半年で断線。土中埋設・水没箇所・壁面散水ゾーンごとの正しい選定基準と施工手順を解説。
屋外環境には①紫外線(UV)による被覆劣化②昼夜の温度差(-20〜+50℃)による熱膨張収縮③雨水・結露の浸入④土・泥・カビの付着が複合します。屋内用のIP20テープは防水層がゼロのため、軒下でも1シーズンで劣化が始まります。
| IP等級 | 保護レベル | 使用可能な外構箇所 | 禁止箇所 |
|---|---|---|---|
| IP20 非防水 | 防水なし | 屋内のみ | 軒下・外壁・屋外一切 |
| IP65 | 防水スプレー対応(散水方向問わず) | 外壁・フェンス・植込み脇・軒下 | 土中埋設・水溜まり・池 |
| IP67 | 水深1m・30分水没対応 | 地面埋設(乾燥地)・池の縁・駐車場地面 | 常時水中・噴水内 |
| IP68 | 連続水没対応(メーカー指定深度) | 池中・噴水・滝演出・水中 | 特になし(最上位) |
雨水が直接かかる屋外壁面や植込み脇にはIP65・DC24V・UV耐候グレードを選定します。IP65は散水方向問わず防水対応していますが、土中への直接埋設は避けます。色温度は2700〜3000K(温白色)が景観に溶け込み、植物の緑が美しく見えます。
地面埋設・ステップ照明にはIP67以上を使います。降雨後に水溜まりができる箇所では30分水没に対応したIP67が必要です。地面温度は夏場60℃以上になるため、定格動作温度-20〜+60℃以上のテープを確認します。
常時水中に設置する場合はIP68必須です。DC12Vは漏電リスクがあるため水中はDC24Vまたは安全超低電圧(SELV)電源を使います。水中配線は防水ケーブルグランドで防水処理し、電源は岸側の防雨ボックスに収納します。
IP等級のテープを選んでも、接続部・コネクター・電源引き込み部の防水処理が不十分だと浸水します。各接合部を確実に防水処理するのが長寿命施工の核心です。
外構は施工距離が長くなりやすく、DC12Vでは電圧降下(末端が暗くなる)が顕著になります。DC24V化が最も効果的な対策です。
| 電圧 | 最大推奨距離(5%降下以内) | 100Wテープの電流 | 使用電線目安 |
|---|---|---|---|
| DC12V | 約10〜15m | 8.3A | 2.0mm²以上 |
| DC24V | 約30〜50m | 4.2A | 1.25mm²以上 |
| DC24V+中間給電 | 50m以上 | 2.1A(片側) | 1.25mm² |
正直に書くと、当店で売っているCOBテープライトは全色IP20(屋内の乾いた場所専用)で、この記事で解説した屋外用(IP65以上)のテープは扱っていません。外構・エクステリア本体はこの記事の基準どおり防水品を扱う店で選定してください。
当店の実物が役に立つのは屋内側から見せる設計です。窓の内側のカーテンボックス・室内側の掃き出し窓まわりに張って夜の外観に光の線を見せる方法なら、IP20のまま安全に使えます(白2色Ra90超・粒の見えない連続発光)。仕様は全12色共通でDC24V・5m巻・幅8mm・320粒/m・カット単位50mm・約12W/m・¥2,100+税(税込¥2,310)/5m巻・1巻から購入できます。電源の設置場所だけ湿気が避けられない場合は防水タイプのDC24V電源(現在お取り扱いなし)があります。全12色はCOBテープライトの売り場ページへ。
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