85㎡の楽器専門店。アコースティックギター・エレキギター・管楽器・弦楽器を幅広く取り扱うこの店では、旧来の4200K蛍光灯が楽器の見た目を大きく損ねていた。「ギターの壁面展示が病院みたいで、楽器の美しさが全然伝わらない」とオーナーは振り返る。
特に高額帯のアコースティックギターやバイオリンでは、マホガニーの赤みやメイプルの虎杢が蛍光灯下では白飛びして見えにくく、お客様が「実物がよくわからない」と手に取る前に迷ってしまうケースが多かった。
LED PRO SHOPへの相談で、ギター壁面3000K/Ra92・試奏ブース2700K・管楽器コーナー3500K・楽譜コーナー4000Kの4ゾーン設計が提案された。「楽器の材種別に最適な色温度があると聞き、照明を変えるだけでショールームが変わると確信した」と導入決定となった。
楽器専門店 オーナーの声
「ギター壁面を電球色にしてから、お客さんが入店してすぐ『わあ、きれい!』と言ってくれるようになりました。特に木目の目立つギターが映えて、前より手に取ってもらえる率が上がった実感があります。試奏ブースも落ち着いた光で弾きやすくなったと好評です。」— 首都圏・楽器専門店 オーナー
楽器専門店の照明設計は、ギター・ピアノ・管楽器・弦楽器といった材質・素材の多様性と、展示・試奏・楽譜閲覧という用途の多様性を同時に最適化する必要があります。
木製楽器(アコースティックギター・バイオリン・チェロ)は温かみのある電球色で木目の深みが際立ちます。金属楽器(トランペット・サックス・フルート)は少し白みの強い3500K前後で金属光沢が映えます。試奏エリアは長時間の滞在を想定した落ち着いた2700Kが最適で、楽譜コーナーは視認性優先の4000Kを使うことでゾーンごとに機能が明確化されます。
施工概要:楽器専門店 85㎡(ギター壁面・試奏ブース・管楽器コーナー・楽譜エリア) / ギター壁面3000K/Ra92・試奏2700K/Ra90・管楽器3500K/Ra90・楽譜4000K/Ra85 / 施工費45万円 / 36%省エネ・年間14万円削減・回収3.2年
| エリア | 旧照明 | 新LED(COBテープ) | 削減率 |
|---|---|---|---|
| ギター壁面展示(35m) | Hf蛍光灯32W × 16本 = 512W Ra75 / 4200K |
COB 10W/m × 35m = 350W Ra92 / 3000K |
32%削減 |
| 試奏ブース(20m) | 電球型蛍光灯26W × 8本 = 208W Ra80 / 4200K |
COB 8W/m × 20m = 160W Ra90 / 2700K |
23%削減 |
| 管楽器・弦楽器コーナー(15m) | Hf蛍光灯32W × 8本 = 256W Ra75 / 5000K |
COB 10W/m × 15m = 150W Ra90 / 3500K |
41%削減 |
| 楽譜・アクセサリーコーナー(15m) | Hf蛍光灯20W × 8本 = 160W Ra75 / 5000K |
COB 7W/m × 15m = 105W Ra85 / 4000K |
34%削減 |
| 合計 | 1,136W | 765W | 33%削減(実測) → 体感36%(電源ロス込み) |
| 楽器カテゴリ | 主な素材 | 推奨色温度 | 推奨Ra | 照明効果 |
|---|---|---|---|---|
| アコースティックギター バイオリン・チェロ |
マホガニー・スプルース ローズウッド・メイプル |
2700〜3000K | Ra90以上 | 木目の深み・虎杢・赤みが際立つ。購入検討率向上 |
| エレキギター(塗装仕上げ) | アルダー・バスウッド ラッカー塗装・ポリ塗装 |
3000〜3500K | Ra90以上 | 塗装色の鮮やかさ・ボディの立体感が際立つ |
| 管楽器 (トランペット・サックス等) |
真鍮・銀メッキ ラッカー仕上げ |
3500〜4000K | Ra85以上 | 金属光沢・銀器のきらめきが映える中性光 |
| ピアノ・キーボード | 黒鍵・白鍵・ボディ塗装 | 3000〜4000K | Ra85以上 | 黒鏡面塗装の深みと白鍵の清潔感の両立 |
| 楽譜・シート・小物 | 紙・プラスチック | 4000〜5000K | Ra80以上 | 文字の視認性最優先。タイトル確認・比較に最適 |
エレキギター・エレキベースを扱う試奏ブースでは、LED電源のノイズが電気系統を通じてギターのピックアップに干渉する場合があります。安価な非絶縁型LED電源では高周波ノイズが混入し、試奏時に「ブーン」というハム音が発生することがあります。
今回の施工では試奏ブースに低ノイズ仕様の絶縁型LED電源を採用。楽器の電気系統とLED電源の回路を分離することで、試奏時のハムノイズ問題を完全に解消しました。
| 項目 | 旧照明(年間) | 新LED(年間) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 電力費 稼働10h/日×330日=3,300h |
1,136W×3,300h=3,749kWh ×¥30=112,470円 |
765W×3,300h=2,525kWh ×¥30=75,750円 |
36,720円 |
| ランプ交換費 蛍光灯40本×年2回・電球型8本×年3回 |
40本×2回×¥500+8本×3回×¥800 =59,200円 |
COB寿命50,000h(約15年以上) ほぼ交換不要 ≒0円 |
59,200円 |
| 器具修繕費 器具交換・配線トラブル対応 |
年1〜2回の軽修繕 約45,000円 |
長寿命・安定稼働で修繕ほぼ不要 ≒0円 |
45,000円 |
| 合計削減額 | 216,670円/年 | 75,750円/年 | 約140,000円/年 |
投資回収計算:施工費 450,000円 ÷ 年間削減額 140,000円 = 3.2年で回収。電球型蛍光灯(試奏ブース)の高頻度交換コストとLEDの長寿命が大きなギャップを生み出し、維持コストの劇的な削減につながっています。
楽器店で使われてきたHf蛍光灯・直管蛍光灯・電球型蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。補修部材の調達が困難になるリスクが高まっており、楽器の展示品質を維持するためにも早期のLED化が有効です。
A. アコースティックギター・エレキギターの木目や塗装の艶を美しく見せるには2700K〜3000Kの電球色LEDが最適です。Ra90以上の高演色性と組み合わせることで、メイプル・マホガニー・ローズウッドなど各材種の色合いが自然に際立ちます。
A. 試奏ブースや録音コーナーに近い照明では、電磁ノイズ対策済みのLED電源(低ノイズ電源)を選ぶことが重要です。品質の低いLED電源はエレキギターのハムバッカーに干渉する場合があります。試奏エリアでは調光対応・低ノイズ仕様のCOBテープLEDと電源の組み合わせを推奨します。
A. 楽譜・スコア・小物アクセサリーの陳列コーナーには4000K中性白色(Ra85以上)が適しています。文字の視認性を確保しながら商品の色合いを自然に見せるバランスのとれた色温度です。照度は500〜700lxを確保することで細かい楽譜文字も読みやすくなります。
LED PRO SHOPでは木目・金属光沢を美しく演出する高演色LEDテープを豊富に取り揃えています。色温度・演色性で絞り込んで最適な製品をお選びください。
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