施工事例 B-194

屋内ドッグラン LED照明施工事例
IP65防汚・犬の視覚特性対応4000K4ゾーン均一照射
43%省エネ・年間18万円削減・回収2.2年

43%
省エネ率
18万円
年間削減額
2.2年
投資回収期間
IP65
ランニング・洗場規格

「犬の排泄物の汚れと蛍光灯の劣化が止まらない」——IP対策ゼロの照明が生んでいたコストとリスク

200㎡の屋内ドッグラン。大型犬エリアと小型犬エリアに分かれ、1日30頭以上が利用するこの施設では、照明の汚れと頻繁な球切れが長年の課題だった。「犬が走り回るたびに砂埃と毛が舞い、蛍光灯のカバーがすぐ汚れる。洗場では水が飛んで蛍光灯が短絡してしまった」とオーナーは振り返る。

ランニングエリアの旧水銀灯は消費電力が大きく、夏場の熱もひどかった。均一な照度が得られず、暗い隅では犬同士のトラブルも起きていた。

LED PRO SHOPへの相談で、ランニングエリアIP65防汚・4000K/1500lx均一照射・洗場IP65防水・休憩エリア3000K/Ra90の4ゾーン設計が提案された。「犬の目に優しい光にこだわってくれた業者はここだけだった」と導入決定となった。

屋内ドッグラン オーナー の声

「洗場の蛍光灯が水で壊れて2回続けて交換したのが決め手でした。IP65にしてからは洗場のトラブルがゼロ。ランニングエリアも均一な明るさになって、犬たちが暗い隅に溜まらなくなりました。電気代も月15,000円ほど下がって、2年ちょっとで元が取れそうです。」
— 関西地方・屋内ドッグラン オーナー

よくある失敗例:屋内ドッグランのLED化でありがちな問題

屋内ドッグラン照明設計の特有課題

屋内ドッグランの照明設計は、一般商業施設とは大きく異なる4つの特有課題があります。①犬の排泄物・毛・砂埃に耐える防汚設計②洗場・シャンプーエリアの完全防水設計③犬の視覚特性に配慮した色温度選定④広大なランニングエリアへの均一高照度確保です。

特に見落とされがちなのが犬の視覚特性です。犬は人間と異なる二色型色覚(黄色と青色を識別)を持ち、紫外線に近い短波長光には敏感です。フリッカーの多い低品質LEDは犬の視覚的ストレスになる可能性があり、均一な照度と低フリッカー性能が求められます。

施工概要:屋内ドッグラン 200㎡(ランニングエリア・休憩エリア・洗場・受付) / ランニング4000K/Ra85/IP65・休憩3000K/Ra90・洗場5000K/IP65・受付PIR節電 / 施工費400,000円 / 43%省エネ・年間18万円削減・回収2.2年

施工前後 照明スペック比較

エリア旧照明新LED(COBテープ)削減率
ランニングエリア(60m) 高圧水銀灯400W × 4基 = 1,600W
Ra40 / 4500K(演色性不足)
COB 12W/m × 60m = 720W
Ra85 / 4000K
IP65防汚・防水
55%削減
休憩・待機エリア(30m) 蛍光灯40W × 8本 = 320W
Ra75 / 4200K
COB 10W/m × 30m = 300W
Ra90 / 3000K
IP20
6%削減
洗場・シャンプー台(8m) 蛍光灯40W × 5本 = 200W
Ra75 / 5000K(防水なし)
COB 10W/m × 8m = 80W
Ra85 / 5000K
IP65防水
60%削減
受付・廊下(20m) 蛍光灯20W × 4本 = 80W
Ra75 / 4200K
COB 8W/m × 20m = 160W
4000K / PIRセンサー節電
IP20
節電後47%削減
合計 2,200W 1,260W(PIR実効:約1,070W) 43%削減(PIR含む実効値)

受付・廊下エリアはPIRセンサーにより人・犬の不在時に調光60%へ自動切替し、消費電力をさらに削減しています。

4ゾーン別 設計詳細

ZONE A
ランニングエリア
色温度:4000K 白色
演色性:Ra85
テープ:COB 12W/m × 60m
消費電力:720W
照度:1,200〜1,500lx(均一照射)
IP規格:IP65 防汚・防水
目的:犬の行動把握・均一照度・衛生維持
ZONE B
休憩・待機エリア
色温度:3000K 電球色
演色性:Ra90
テープ:COB 10W/m × 30m
消費電力:300W
照度:200〜300lx(落ち着く明るさ)
IP規格:IP20(屋内標準)
目的:犬のリラクゼーション・オーナー待機
ZONE C
洗場・シャンプー台
色温度:5000K 昼白色
演色性:Ra85
テープ:COB 10W/m × 8m
消費電力:80W
照度:700〜900lx
IP規格:IP65 防水
目的:犬の皮膚状態確認・清潔作業の視認性
ZONE D
受付・廊下
色温度:4000K 白色
演色性:Ra80
テープ:COB 8W/m × 20m
消費電力:160W(PIR節電実効:約96W)
IP規格:IP20(屋内標準)
センサー:PIR人感センサー(不在時60%調光)
目的:省エネ節電・来客対応照度確保

IP65防汚・防水設計がドッグランに不可欠な理由

屋内ドッグランは、犬の排泄物・唾液・毛・砂埃が飛散する過酷な環境です。これに加えて洗場では清掃時に高圧ホースが使用されます。この環境で防汚・防水設計のない照明を使用すると以下の問題が発生します。

IP非対応時の具体的リスク

IP65規格は「防塵完全保護」と「あらゆる方向からの直接噴流水に対する保護」を意味します。ランニングエリアの砂埃環境・洗場のホース水流に対して完全に対応し、長期安定稼働を実現します。

アルミチャンネルによる放熱と汚れ対策

ランニングエリアのCOBテープLEDはアルミチャンネル(アルミ溝型レール)に収め、表面をポリカーボネートカバーで保護しています。これにより毛・埃の付着を防ぐとともに、COBチップの熱をアルミを通じて効率よく放熱し、寿命の低下を防止しています。

🐕
犬の視覚対応4000K
犬の二色型色覚に配慮した白色光。低フリッカーで視覚的ストレスを軽減
💧
IP65で洗場トラブルゼロ
ホース水流に耐える防水設計。洗場の球切れ・浸水故障コストを解消
☀️
1500lx均一照射
暗い隅をなくして犬の行動を把握。トラブル防止に直結する均一照度
💰
年間18万円削減
電力費10万+ランプ交換費5万+修繕費3万を合計で削減

犬の視覚特性と照明設計の関係

犬(イヌ科)は人間と異なる色覚を持ちます。人間の三色型色覚(赤・緑・青)に対し、犬は二色型色覚(黄色と青色のみ識別可能)です。また、犬は人間よりも動体視力が高く、フリッカー(光のちらつき)を鋭く感じ取ります。

照明設計への影響ポイント

休憩エリアの3000K設計理由

犬の休憩・待機エリアには3000K電球色を採用しました。アクティブなランニングエリアの4000Kとゾーンを分けることで、犬が自然に「走る場所」と「休む場所」を識別しやすくなります。飼い主にとっても温かみのある3000K空間で待機でき、施設全体の居心地が向上します。

費用対効果の詳細計算

項目旧照明(年間)新LED(年間)削減額
電力費
稼働10h/日×360日=3,600h
2,200W×3,600h=7,920kWh
×¥30=237,600円
1,070W×3,600h=3,852kWh
×¥30=115,560円
122,040円
ランプ交換費
水銀灯4基+蛍光灯17本
水銀灯4基×¥8,000×1回=32,000円
蛍光灯17本×¥500×2.5回=21,250円
53,250円
COB寿命50,000h(約13年以上)
ほぼ交換不要 ≒0円
53,250円
修繕費(洗場水濡れ・毛詰まり対応) 洗場修繕2回・ランニング毛詰まり対応
約30,000円
IP65採用により修繕ほぼ不要
≒0円
30,000円
合計削減額 320,850円/年 115,560円/年 約180,000円/年

投資回収計算:施工費 400,000円 ÷ 年間削減額 180,000円 = 2.2年で回収。水銀灯からLEDへの切り替えは省エネ率が高く、ランプ交換費節減と修繕費節減を合わせた複合効果が大きい点が特徴です。

製品選定ガイド:屋内ドッグラン向けCOBテープLED

エリア推奨製品タイプ色温度演色性IP規格W/m
ランニングエリア COBテープ 防汚・高輝度 4000K Ra85以上 IP65 12W/m
休憩・待機エリア COBテープ 高Ra 3000K Ra90以上 IP20 10W/m
洗場・シャンプー台 COBテープ 防水仕様 5000K Ra85以上 IP65 10W/m
受付・廊下 COBテープ + PIRセンサー 4000K Ra80以上 IP20 8W/m

施工時の追加ポイント

施工事例まとめ・主な達成指標

水銀灯・蛍光灯フェーズアウトへの対応

屋内ドッグランで多く使用される高圧水銀灯は、水銀に関する水俣条約に基づき製造・輸出入が規制されています。国内でも2021年以降、水銀使用製品の製造・輸入が段階的に禁止されており、代替品の調達が困難になっています。蛍光灯も2027年に製造終了が見込まれます。

〜2026年既存水銀灯ランプの在庫流通・補修対応(在庫限り)
2027年〜蛍光灯製造終了・水銀灯の補修部品枯渇が本格化
2028年〜修理不能化・営業停止リスク急増・LED化が事実上必須

よくある質問

Q. 屋内ドッグランの照明に適した色温度はありますか?

A. 犬は人間と異なる色覚(黄青二色型)を持つため、4000Kの白色光が視認性と落ち着きのバランスに優れています。5000K以上の青みの強い光は犬を興奮させる場合があり、2700K電球色は活動エリアには暗く感じられます。ランニングエリアは4000K/1500lx以上の均一照射、休憩エリアは3000Kのリラックス照明が推奨です。

Q. 屋内ドッグランの洗場にはどのIP規格のLEDが必要ですか?

A. シャンプー台・犬の洗場には直接水がかかるためIP65以上の防水仕様LEDが必要です。IP44は水しぶきには対応しますが、ホースによる直接水洗いには不十分です。洗場の天井・壁面に設置する器具はIP65を選択し、洗犬作業中の安全と長寿命を確保してください。

Q. 屋内ドッグランの照明は犬の行動に影響しますか?

A. はい、照明環境は犬の行動に影響します。極端に暗い環境(500lx以下)では犬が不安になりやすく、高フリッカーの低品質LEDは犬の視覚的ストレスになります。高品質COBテープLEDはフリッカーが少なく均一な照度を提供するため、ドッグランに適しています。1,200〜1,500lxの均一照度が推奨されます。

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