施工事例

ウェディングホール・宴会場の
LED照明施工事例
調光・Ra90・色温度変化で感動の光演出を実現

460㎡ウェディングホール4ゾーンのLEDリニューアル事例。入退場演出・宴中の色変化・テーブルフォトへの配慮まで、式場照明ならではの全データを公開します。

式場・宴会場の照明は「演出」そのものです。新郎新婦の入場時の厳粛な白光、宴の進行に合わせた暖かみのある電球色、フォトタイムのための高演色性——これらすべてをCOB 24V LEDテープの調光・色温度制御で実現した460㎡ウェディングホールのリニューアル事例を詳細に公開します。電力コストは従来比52%削減を達成しました。
施設規模
460
施工ゾーン
4
ゾーン
テープ総長
110
m
総消費電力
980
W
電力削減率
52
%
電源台数
5

1. 式場・宴会場照明が満たすべき4つの要件

🎭
調光対応必須
入場・宴中・退場・フォトタイムでそれぞれ最適な明るさに変化させる。スムーズな調光(0〜100%)とシーンプリセット保存が必要。
🌈
高演色性(Ra90以上)
ウエディングドレスの白さ、ブーケの花色、料理の色を正確に見せる高演色性。フォトグラファーからの指定が多い仕様。
🕯
色温度の使い分け
入場・誓いのシーン(4000K・白く荘厳)から宴(2700〜3000K・暖かで親密)まで色温度を変えて感情を演出する。
📸
フリッカーフリー
カメラの高速シャッターで縞模様(フリッカー)が映り込む問題を防ぐ。COB 24V + DC電源でゼロフリッカーを実現。
式場LED選定の最重要ポイント:調光を行う場合、PWM調光器の周波数が問題になります。低周波PWM(100〜200Hz)はカメラの動画撮影で明滅として記録されます。1kHz以上の高周波PWM調光器、またはアナログ調光(0-10V・DALIプロトコル)を必ず指定してください。

2. 4ゾーン施工計画と照明設計

ウェディングホール 照明マップ
Zone A:メインホール(宴会エリア)
COB 24V 10W/m
色温度: 2700〜3000K
Ra: 90
テープ長: 40m
目標照度: 300〜500lx(調光で可変)
Zone B:バージンロード(挙式エリア)
COB 24V 15W/m
色温度: 4000〜4500K
Ra: 90
テープ長: 24m
目標照度: 600〜800lx(入場時)
Zone C:高砂・メインテーブル
COB 24V 12W/m
色温度: 3000K
Ra: 90
テープ長: 28m
目標照度: 400〜600lx(フォトタイム高照度)
Zone D:エントランス・廊下
COB 24V 8W/m
色温度: 3500K
Ra: 90
テープ長: 18m
目標照度: 250lx(通常)

ゾーン別施工仕様一覧

ゾーン 用途 W/m 色温度 Ra テープ長 消費電力 PSU容量
Zone A メインホール(宴会) 10 W/m 2700〜3000K Ra90 40m 400W 500W × 1台
Zone B バージンロード(挙式) 15 W/m 4000〜4500K Ra90 24m 360W 350W × 1台 + 100W × 1台
Zone C 高砂・メインテーブル 12 W/m 3000K Ra90 28m 336W 350W × 1台
Zone D エントランス・廊下 8 W/m IP44 3500K Ra90 18m 144W 200W × 1台
合計 110m 1,240W PSU 5台
PSU容量計算の詳細(Zone B):
テープ消費電力 = 15W/m × 24m = 360W
安全率1.2倍 = 360 × 1.2 = 432W → 350W + 100Wの2台に分割給電
10m以上の連続配線のため両端給電(中間タップ給電)を採用。電圧降下を均等分散。

3. 式の流れに合わせたシーン別調光プリセット

式場照明の価値は「シーンプリセット」で最大化されます。以下の5シーンをDALIコントローラーに登録し、スタッフがワンボタンで切り替えられるよう設定しました。

Scene 1:挙式・入場
Zone A30% / 3000K
Zone B100% / 4500K
Zone C20% / 3000K
Zone D60% / 3500K
Scene 2:誓いの言葉・指輪交換
Zone A15% / 2700K
Zone B80% / 4000K
Zone C10% / 2700K
Zone D30% / 3000K
Scene 3:披露宴・歓談
Zone A80% / 2700K
Zone B40% / 3000K
Zone C90% / 3000K
Zone D50% / 3500K
Scene 4:フォトタイム
Zone A100% / 3000K
Zone B60% / 3500K
Zone C100% / 3000K
Zone D80% / 3500K
Scene 5:お見送り・退場
Zone A60% / 3000K
Zone B50% / 3500K
Zone C40% / 3000K
Zone D100% / 3500K
調光時の注意点:シーンの切り替えは「フェード時間」の設定が重要です。入場シーンへの切り替えは3〜5秒でのゆっくりフェードを設定。フォトタイムへの切り替えは1秒以内の速い切替が映像的に効果的です。DALIコントローラーの「フェード時間」パラメータを各シーンに合わせて設定してください。

4. 式場照明でRa90以上が必要な理由

ドレス・花・料理の色を正確に見せる

ウェディングドレスの純白感、ブーケの深い赤・鮮やかなピンク、コース料理の食欲をそそる色——これらはすべてRa値(演色評価数)と深く関係します。

Ra値 式場での見え方 推奨用途
Ra 70以下 ドレスが黄みがかって見える。赤いバラが褐色に。料理の鮮やかさが失われる 式場では不可
Ra 80 概ね自然だが白ドレスに微妙な色みが出る。バラの赤が少し暗い コスト優先の一般宴会場のみ
Ra 90 推奨 ドレスの純白感が正確に再現。花の色が鮮やか。料理の食欲が増す演色性 ウェディング・高級宴会場の標準
Ra 95以上 自然光に限りなく近い。プロフォトグラファー指定仕様。フォトスタジオ水準 フォトブースに特化した一部エリアのみ
R9(深い赤)のスコアに注意:Ra値は平均値(R1〜R8)ですが、ウェディングではR9(深い赤)のスコアが特に重要です。赤いバラ・赤のブーケ・赤い口紅の発色に直接影響します。Ra90品でもR9スコアが50以下の製品は赤みが不足します。R9 ≥ 50以上を確認してから選定してください。

5. 式場LED施工の5ステップ

  1. 施工前の照明計画書作成
    ゾーン図面に照度・色温度・調光レベルを記入した計画書を作成。フォトグラファーや式場プランナーの意見を取り込んでおくと施工後の要望変更が減ります。
  2. アルミチャンネルの固定
    天井コーニス(間接照明溝)・壁面腰壁・高砂背面の3箇所が主要施工箇所。天然石・大理石面には専用接着剤(シリコーン系)でチャンネルを固定し、ビス穴を最小化。
  3. COBテープの配線と給電
    10m以上の連続区間は両端給電を採用。コーニス照明はL字コネクタでコーナーをつなぎ、継ぎ目の明暗ムラを防止。配線はモールや壁内を通して露出しない仕上げに。
  4. DALIコントローラーとPSUの設定
    PSUはゾーンごとに独立設置。DALIアドレスをPSU・テープ区間ごとに割り当て。各シーンの調光値・色温度・フェード時間をコントローラーにプリセット登録。
  5. 実際の式を想定した点灯確認とチューニング
    式場スタッフが実際に動きながら各シーンを確認。「入場BGMスタートと同時にScene 1へ切替」などのオペレーション訓練も合わせて実施。カメラで撮影しフリッカー確認を必ず実施。

6. リニューアル前後の比較データ

52%
電力削減率
(2,050W → 980W)
Ra90
全ゾーン演色指数
(旧: Ra70〜80)
5
シーンプリセット登録数
(旧: 手動調整のみ)
項目 リニューアル前(蛍光灯・ハロゲン混在) リニューアル後(COB 24V LED)
総消費電力 2,050W 980W(フルパワー時)
演色指数 Ra70〜Ra80 Ra90(全ゾーン統一)
調光方式 回路ON/OFFのみ(段階なし) DALIプロトコル連続調光(0〜100%)
色温度変更 不可(固定) 2700〜4500Kをシーンで切替
フリッカー 蛍光灯あり(100Hz) ゼロ(DC定電圧・高周波PWM調光器)
ランプ交換頻度 ハロゲン: 年2〜3回交換 設計寿命50,000h(約20年相当)

7. 式場担当者が語る導入効果

式場・宴会場向けのCOB 24V LEDテープと調光電源

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