400㎡コワーキングスペース4ゾーンのLED照明全面リニューアル。執務エリア5000K/Ra80/500lx・会議室4000K/Ra90・フォーカスブース4000K・ラウンジ2700Kの用途別設計で電力46%削減。JIS Z 9110オフィス照明基準適合の施工データを公開します。
オフィス照明は「明るければ作業しやすい」という単純なものではありません。集中力・疲労感・睡眠リズムへの影響を考えた多目的設計が現代のオフィス・コワーキングスペースには求められます。
昼白色〜昼光色(5000〜5500K)はメラトニン抑制効果が高く、日中の執務作業の集中力と覚醒レベルを維持する。夕方以降はゾーン調光で切替。
JIS Z 9110がオフィス事務作業に規定する維持照度は500lx(高精度作業は750lx)。均一性比率(最低照度/平均照度)0.6以上を確保する配光設計が必要。
モニターへの映り込みと直視グレアは集中力低下と眼精疲労の原因。間接照明・コーニス配光でUGR(グレア不快感)19以下を目標にする。
朝〜昼は高色温度・高照度で覚醒促進、夕方〜夜は低色温度・低照度でリラックス促進。コワーキングの場合は在室者のスケジュール多様性に対応するゾーン別調光が有効。
対象はビル3Fの400㎡コワーキングスペース(オープンデスク100席・個室4室・会議室2室・ラウンジ)。既存照明は直管蛍光灯(Hf32W)の天井直付けグリッド照明で合計消費電力2,080W。フリッカーが顕著で「長時間利用すると目が疲れる」という会員からの声が多く、リニューアルを決断。
①Hf蛍光灯のフリッカーによる眼精疲労(会員満足度低下) ②均一照度確保のため全域点灯で昼夜・用途関係なく全電力を消費 ③会議室と執務エリアの照度・色温度が同一で使い分けができない ④ラウンジ・休憩エリアが事務所同様の蛍光灯で「リラックスできない」 ⑤ランプのちらつきによるビデオ会議時の映像品質低下
| ゾーン | 用途 | W/m | 色温度 | Ra | テープ長 | 消費電力 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A | オープン執務 | 10W/m | 5,000K | Ra80 | 60m | 600W |
| B | 会議室 | 10W/m | 4,000K | Ra90 | 24m | 240W |
| C | フォーカスブース | 8W/m | 4,000K | Ra80 | 20m | 160W |
| D | ラウンジ | 8W/m | 2,700K | Ra90 | 16m | 128W |
| 合計 | 120m | 1,128W | ||||
削減電力 952W × 14時間/日(運営時間)× 330日/年 × ¥28/kWh = 年間約¥123,000の電気代削減。初期投資¥380,000との比較で投資回収は約37ヶ月。ただし会員満足度向上による退会抑制(月1件×¥15,000)を加算すると実質回収は18ヶ月に短縮されると試算。
| 作業区分 | JIS Z 9110 基準値 | 設計照度 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 事務作業(通常) | 500lx | 500〜750lx(A) | ✓ 適合 |
| 設計・製図(精密) | 750lx | 750lx(A 上限) | ✓ 適合 |
| 会議・対話 | 300〜500lx | 500〜750lx(B) | ✓ 超過達成 |
| 休憩・ラウンジ | 100〜200lx | 150〜200lx(D) | ✓ 適合 |
Hf蛍光灯は点灯方式によっては高周波でフリッカーを発生させます。これはPC画面との干渉で疲労感を高め、長時間滞在を阻害します。COB LED+DC方式スイッチング電源への切替後、会員アンケートで「目の疲れが減った」と回答した割合が68%に達しました。
5000K/4000K/2700Kのゾーン別設計に対応したCOB 24V LEDテープ。
フリッカーフリー・Ra80〜Ra90を幅広くラインナップ。