⚠ 粘着テープのみ・アルミフレームなし設置が引き起こすリスク
- 粘着テープだけで棚下に固定すると、熱・振動・油煙で数ヶ月以内に剥がれ落ち、LEDテープが垂れ下がる・落下するリスクがある
- アルミフレームなしで密閉空間に設置すると放熱不足になりLED接合温度が上昇し、輝度が急速に低下して寿命が1/3以下になる
- キッチンや厨房で防水(IP44未満)のLEDテープを使うと水蒸気・油煙がLED内部に浸入してショートや腐食が起きる
- ショーケースでRa80以下の照明を使うと商品の赤系・肌色系が暗く沈んで見え、食品・衣料品の購買意欲を下げる原因になる
用途別 推奨スペック
キッチン棚下(家庭)
照度: 200〜400 lx
Ra値: Ra90以上
色温度: 2700〜3000K
防水: IP44以上
料理・食材の色を自然に見せる温白色
Ra値: Ra90以上
色温度: 2700〜3000K
防水: IP44以上
料理・食材の色を自然に見せる温白色
業務用厨房 棚下
照度: 400〜600 lx
Ra値: Ra90以上
色温度: 4000〜5000K
防水: IP65以上
油煙・水蒸気に耐える防塵防水必須
Ra値: Ra90以上
色温度: 4000〜5000K
防水: IP65以上
油煙・水蒸気に耐える防塵防水必須
小売棚・ゴンドラ
照度: 300〜500 lx
Ra値: Ra80以上
色温度: 3500〜4000K
電圧: 24V推奨
多列まとめ配線は24Vで輝度ムラ防止
Ra値: Ra80以上
色温度: 3500〜4000K
電圧: 24V推奨
多列まとめ配線は24Vで輝度ムラ防止
ショーケース(食品)
照度: 500〜800 lx
Ra値: Ra90以上
色温度: 3000〜3500K
発熱: 低発熱タイプ
食品温度を上げない低発熱LEDを選択
Ra値: Ra90以上
色温度: 3000〜3500K
発熱: 低発熱タイプ
食品温度を上げない低発熱LEDを選択
ショーケース(宝石・アパレル)
照度: 800〜1200 lx
Ra値: Ra95以上
色温度: 4000〜5000K
グレア: 制御型
宝石の輝き・布地の色を正確に演出
Ra値: Ra95以上
色温度: 4000〜5000K
グレア: 制御型
宝石の輝き・布地の色を正確に演出
書棚・作業台
照度: 300〜500 lx
Ra値: Ra80以上
色温度: 4000〜5000K
フリッカー: フリッカーフリー
長時間の読書・PC作業で眼精疲労を抑制
Ra値: Ra80以上
色温度: 4000〜5000K
フリッカー: フリッカーフリー
長時間の読書・PC作業で眼精疲労を抑制
取り付け方法 4種 比較
① 粘着テープのみ非推奨
LEDテープ背面の3M両面テープで直接貼り付け。最も手軽だが長期運用には不向き。
◎ 工具不要・最速設置
✕ 熱・振動で剥がれ落ちる / 放熱不足で寿命短縮 / DIY短期用途のみ
② アルミフレーム+粘着推奨
アルミ押出フレームにLEDテープを収め、フレームごと棚に両面テープで固定。
◎ 放熱効果で寿命2〜3倍 / 光の均一拡散 / 美観向上
△ 粘着テープのみより少し手間 / フレーム代が必要
③ アルミフレーム+ネジ固定業務推奨
アルミフレームをネジ・ブラケットで棚板に固定。業務用途・長期運用の標準施工。
◎ 最も強固 / 振動・重量に強い / 業務用棚に最適
△ ドリル・ネジが必要 / 施工時間がかかる
④ マグネット式スチール棚専用
マグネット付きアルミフレームをスチール棚板に吸着設置。工具不要で脱着が自在。
◎ 工具不要・位置変更が容易 / 什器レイアウト変更が多い店舗に最適
✕ スチール棚専用(木棚・アルミ棚には使用不可)
アルミフレームが放熱に効く理由
LEDの発熱は主に基板裏面から放出されます。粘着テープ直貼りでは熱が棚板に籠もりLED接合温度が上昇します。アルミフレームは熱伝導率が高く(約160 W/m·K)、LEDの熱を素早く拡散させることで接合温度を10〜20°C下げ、輝度低下と早期劣化を防ぎます。
LEDの発熱は主に基板裏面から放出されます。粘着テープ直貼りでは熱が棚板に籠もりLED接合温度が上昇します。アルミフレームは熱伝導率が高く(約160 W/m·K)、LEDの熱を素早く拡散させることで接合温度を10〜20°C下げ、輝度低下と早期劣化を防ぎます。
Ra値(演色性)選定基準
| Ra値 | 棚下照明での用途 | 見え方の特徴 | 判定 |
|---|---|---|---|
| Ra95以上 | 宝石・アパレル・精肉ショーケース | 商品色が自然光に近く正確に見える・高付加価値商品に最適 | 最適 |
| Ra90〜94 | 食品・化粧品・惣菜ショーケース・キッチン | 食材・食品の色が鮮やかに見える・一般業務用途に十分 | 推奨 |
| Ra80〜89 | 小売棚・書棚・作業台・一般収納 | 日常用途には問題なし・色を正確に見せる用途には不十分 | 一般OK |
| Ra80以下 | 倉庫・機械室など色が重要でないエリアのみ | 商品色が暗く沈む・食品・衣料・宝石には不可 | NG |
色温度 用途別選定基準
| 色温度 | 光の印象 | 棚下照明での推奨用途 | 効果・注意点 |
|---|---|---|---|
| 2700〜3000K(電球色) | 温かいオレンジ系 | キッチン棚下・飲食店陳列棚・ワインラック | 食材・料理・パン・和食を美味しそうに演出 |
| 3500〜4000K(温白色〜白色) | 温かみのある白 | 小売棚・ドラッグストア・コンビニ棚 | 明るく清潔感があり商品全般を見やすく演出 |
| 5000K(昼白色) | 自然な白 | 宝石・アパレル・化粧品ショーケース | 商品色が正確に見え・高級感のある演出に適する |
| 6500K(昼光色) | 青みがかった白 | 作業台・書棚・精密品ショーケース | 視認性最高・長時間作業に適するが温かみは少ない |
棚下照明 LEDスペック選定基準
演色性(ショーケース)
Ra90以上
食品・アパレル・化粧品などの商品棚は最低Ra90。宝石・精肉はRa95以上を推奨
照度(小売棚面)
300〜800lx
用途によって異なる。宝石・アパレルは800〜1200lx、食品棚は500〜800lxが目安
防水等級(キッチン)
IP44以上
家庭用キッチンIP44以上・業務用厨房IP65以上。水蒸気・油煙環境では防水必須
電圧(長距離配線)
24V推奨
5m超の配線・複数棚をまとめる場合は24V。12Vでは末端が暗くなる輝度ムラが出やすい
放熱(アルミフレーム)
必須(業務用)
業務用途・長期設置はアルミフレーム必須。接合温度を10〜20°C下げて寿命を2〜3倍に延ばす
フリッカー(作業台)
フリッカーフリー
書棚・作業台など長時間使用エリアはフリッカーフリー仕様(DC調光)を選択し眼精疲労を防ぐ
棚下照明 設置 5ステップ
1
設置場所の環境を確認する(防水・油煙・振動)
キッチン・厨房・冷蔵ショーケース周辺は水分・油煙の有無を確認しIP等級を決定。振動が多い什器(引き出し上部など)は粘着テープ固定でなくネジ固定を選ぶ
2
用途に合ったRa値・色温度・電圧を選定する
上記の用途別スペック表を参照し、商品や用途に合ったRa値と色温度を決定。複数棚をまとめて配線する場合は5mを超える可能性があるため24Vシステムを選択
3
アルミフレームにLEDテープを収めて準備する
アルミフレームの溝にLEDテープを貼り付け、両端にエンドキャップを取り付ける。必要に応じてカバー(乳白・透明)を選択し光の拡散具合を調整する
4
取り付け方法を選んで棚板に固定する
業務用途はネジ・ブラケット固定が基本。スチール棚はマグネット固定が効率的。家庭DIYで短期なら両面テープ固定でもよいが、熱を持つLEDは3M 300LSEなど高耐熱の両面テープを使用する
5
配線・電源接続・点灯確認をする
電源(PSU)容量は消費電力の合計×1.2倍以上を選択。複数系統に分岐する場合はT字コネクターまたはターミナルブロックで並列接続。点灯後に照度計や目視で輝度ムラがないことを確認して完了
省エネ試算
蛍光管→LEDテープ 切り替えシミュレーション(小売棚 20スパン・蛍光管からの置き換え)
| 現状:蛍光管 18W × 20灯 | 360W / 1日12時間 / 月26日 |
| LED後:LEDテープ 8W × 20スパン(アルミフレーム付) | 160W / 1日12時間 / 月26日 |
| 月間消費電力削減 | 360W→160W → 月62.4kWh削減(44%減) |
| 月間電気代削減(27円/kWh) | 約2,808円削減 |
| 年間削減額 | 約33,696円 |
| LED器具費用(20スパン) | 約60,000〜100,000円(施工費別) |
| 投資回収期間 | 2〜4年 |
※ 電力単価27円/kWh・施工費除く概算。実際の本数・稼働時間・単価により変動します
設置チェックリスト(棚下照明 LEDテープ)
- 設置場所の防水等級(IP)要件を確認したか
- アルミフレームを使用して放熱対策をしているか
- 粘着テープ固定の場合、高耐熱両面テープ(3M 300LSE等)を使用しているか
- 配線長が5mを超える場合、24Vシステムを選んでいるか
- 電源(PSU)容量が消費電力合計×1.2倍以上になっているか
- 商品用途に合ったRa値(ショーケースはRa90以上)を選んでいるか
- 色温度が用途(食品は2700〜3000K・宝石は5000K等)に合っているか
- 作業台・書棚用途でフリッカーフリー仕様を選んでいるか
- 点灯後に輝度ムラ・チラつきがないか目視確認したか
- 省エネ効果を電力計量値で記録したか(補助金申請用)