⚠ 誤った延長配線が引き起こすリスク
- 電源ケーブルが細すぎると電圧降下が起きLEDテープの末端が暗くなり、長くなるほど輝度ムラが顕著になる(12Vシステムで0.5V降下=約4%輝度ダウン)
- 延長コネクターの接続不良は接触抵抗の増大を招き、点滅・チラつき・過熱・最悪の場合コネクター部の発熱・焼損につながる
- ハンダ付けをせず安価な延長コネクターを多数直列接続すると、接触抵抗が累積し末端での電圧降下がさらに拡大する
- 屋外・防水環境でコネクター部を防水処理しないと、水分侵入で腐食・短絡が起き絶縁不良の原因になる
LEDテープ 延長接続方法 3種 比較
① ハンダ付け最推奨
LEDテープの銅パッドにケーブルを直接ハンダ付けして延長する。最も確実な接続方法。
◎ 接触抵抗最小 / 振動・屋外・防水に最強 / 電圧降下ロスが最少
△ ハンダごて・技術が必要 / 施工時間がかかる
② クリップコネクター室内向き
LEDテープにクリップで噛み合わせるワンタッチコネクター。工具不要で短時間接続できる。
◎ 工具不要・施工が早い / DIY・室内固定設置向き
△ 接触抵抗0.05〜0.2Ω / 振動・屋外環境では接触不良が起きやすい
③ ターミナルブロック業務向き
ネジ締め式の端子台にケーブルを固定して接続する。業務用・固定設置の分岐に最適。
◎ 工具はドライバーのみ / 多分岐に対応 / ハンダよりやや簡単
△ ターミナルブロックの設置スペースが必要 / コネクターより固定作業あり
④ コネクターNG例失敗例
コネクターの挿入が浅い・ロック未確認・防水処理なしでの屋外使用は接触不良の原因になる。
✕ 点滅・チラつき・発熱・腐食の原因 / 屋外無防水は絶縁不良リスク
コネクター使用時の必須確認ポイント
LEDテープの端をコネクターの奥まで完全に差し込み、ロッククリップが確実に噛んでいるか確認する。接続後に軽く引っ張ってみて外れなければOK。複数コネクターを直列接続する場合は総電圧降下を計算し、必要に応じて24Vシステムへ変更する。
LEDテープの端をコネクターの奥まで完全に差し込み、ロッククリップが確実に噛んでいるか確認する。接続後に軽く引っ張ってみて外れなければOK。複数コネクターを直列接続する場合は総電圧降下を計算し、必要に応じて24Vシステムへ変更する。
電圧降下の計算方法
電圧降下 計算式
電圧降下[V] = 電流[A] × 抵抗[Ω/m] × 配線長[m] × 2(往復)
例: 12V・5A・AWG22(抵抗0.054Ω/m)・配線長5m の場合
電圧降下 = 5A × 0.054Ω/m × 5m × 2 = 2.7V降下(12Vの22%)→ 末端輝度が大幅に低下する
同条件でAWG18(0.021Ω/m)に変更すると: 5A × 0.021Ω/m × 5m × 2 = 1.05V降下(12Vの8.75%)
さらに24Vシステムに変更(同電力・電流は半分の2.5A): 2.5A × 0.021Ω/m × 5m × 2 = 0.525V降下(24Vの2.2%)→ 輝度ムラ実質ゼロ
目安として知っておくべき閾値
電圧降下が元電圧の3〜5%以内なら輝度ムラは目で分かりません。12Vで0.36〜0.6V以内、24Vで0.72〜1.2V以内が許容範囲の目安です。これを超える場合はケーブルを太くする・24Vに変更する・中間点から並列給電するのいずれかで対処します。
電圧降下が元電圧の3〜5%以内なら輝度ムラは目で分かりません。12Vで0.36〜0.6V以内、24Vで0.72〜1.2V以内が許容範囲の目安です。これを超える場合はケーブルを太くする・24Vに変更する・中間点から並列給電するのいずれかで対処します。
AWGケーブル太さ 選定基準
| AWG | 断面積 | 抵抗(Ω/m) | 12V推奨最大電流 | 延長用途の目安 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| AWG14 | 2.08mm² | 0.008Ω/m | 15A | 高出力・10m超の長距離配線 | 最適(長距離) |
| AWG16 | 1.31mm² | 0.013Ω/m | 10A | 5m〜10m・高輝度テープの延長 | 推奨 |
| AWG18 | 0.82mm² | 0.021Ω/m | 7A | 5m以内・一般業務用延長 | 推奨 |
| AWG20 | 0.52mm² | 0.033Ω/m | 5A | 2〜3m以内・低電流テープのみ | 許容(短距離) |
| AWG22 | 0.33mm² | 0.054Ω/m | 3A | 2m以内のごく短い延長のみ | 限定可 |
| AWG24以下 | 0.20mm²以下 | 0.086Ω/m以上 | 2A未満 | LEDテープ延長には使用しない | NG |
※ 許容電流は絶縁体の種類・周囲温度により変動します。余裕を持った太さを選択してください。
並列給電(中間給電)設計
片端給電
LEDテープの片方の端からのみ電源を接続する。最も一般的な接続方法。
◎ 配線がシンプル / 短距離・低電流なら問題なし
✕ 5m以上では末端が暗くなる電圧降下が発生しやすい
両端給電長距離推奨
LEDテープの両端から電源を接続する。片端給電の約2倍の距離まで輝度ムラなく延長できる。
◎ 電圧降下が半減 / 片端給電の2倍まで伸ばせる / コスパ良し
△ 両端に配線を引く必要がある
中間給電超長距離向き
長いLEDテープの中間点にも電源を接続して給電する。10m超の長距離配線に最適。
◎ 電圧降下を均等分散 / 10m超でも輝度ムラゼロ可能 / 細いケーブルでも対応可
△ 中間部への配線引き回しが必要 / 電源ユニット追加が必要な場合あり
24Vシステムへの変更が最もコスパ高い解決策
同じ電力(ワット数)で電圧を12Vから24Vに倍増すると電流は半分になります。電流が半分になると同じケーブル太さでも電圧降下は1/2。配線コストを増やさずに長距離配線の輝度ムラを解消できます。新規設置では最初から24Vシステムを選択することを強く推奨します。
同じ電力(ワット数)で電圧を12Vから24Vに倍増すると電流は半分になります。電流が半分になると同じケーブル太さでも電圧降下は1/2。配線コストを増やさずに長距離配線の輝度ムラを解消できます。新規設置では最初から24Vシステムを選択することを強く推奨します。
LEDテープ延長 選定スペックまとめ
推奨電圧(長距離)
24V
5m超の配線は12Vより24Vが電圧降下の影響が小さく、同じケーブルで2倍の距離に対応
推奨AWG(5m超)
AWG18以上
5m以内の延長はAWG18、5〜10mはAWG16、10m超はAWG14を目安に選定する
許容電圧降下率
3〜5%以内
12Vで0.36〜0.6V、24Vで0.72〜1.2Vを超えると肉眼で輝度ムラが分かるようになる
コネクター接触抵抗
0.05〜0.2Ω
コネクター1個あたり0.05〜0.2Ωの接触抵抗あり。多数直列は電圧降下が累積するため注意
最確実な接続方法
ハンダ付け
屋外・防水・振動環境では必ずハンダ付けで接続。コネクターより接触抵抗が1/10以下
防水処理(屋外)
シリコンシール必須
屋外・防水環境でコネクターを使う場合はハンダ後にシリコンシールで完全封止する
LEDテープ 延長配線 手順 5ステップ
1
配線長・電流・電圧降下を事前計算する
延長後の総配線長とLEDテープの消費電流を確認し、「電圧降下 = 電流 × 抵抗/m × 配線長 × 2」で電圧降下を計算。許容値(3〜5%以内)を超える場合はAWGを太くする・24Vに変更する・並列給電に変更するかを判断する
2
接続方法を選ぶ(ハンダ / コネクター / ターミナル)
屋外・防水・振動環境はハンダ付け一択。室内固定設置でコスト・施工時間を優先するならコネクター。複数系統を分岐させる業務用途はターミナルブロックが作業性が高い
3
選定したAWGのケーブルで延長接続する
ケーブルの極性(+/-)を必ず確認してから接続する。ハンダ付けの場合はフラックスを使い短時間(2〜3秒)で仕上げる。コネクターの場合はLEDテープの端を奥まで差し込みロックを確認する
4
屋外・防水環境はシリコンシールで封止する
IP65以上の防水用途ではハンダ接続部をシリコンシールで完全に覆い、硬化するまで24時間乾燥させる。コネクター使用の場合も必ず同様に封止する。封止なしでの屋外設置は腐食・絶縁不良の原因になる
5
点灯確認・輝度ムラ・チラつきを目視検査する
延長後に全体を点灯し、片端と末端の輝度差・チラつきがないことを目視確認する。輝度ムラがある場合は電圧降下超過(ケーブルを太くする・並列給電に変更)、チラつきがある場合はコネクターの接触不良(差し直し・ハンダ付けに変更)を疑う
延長配線チェックリスト
- 延長後の配線長とLED消費電流で電圧降下を事前計算したか
- 電圧降下が元電圧の3〜5%以内に収まっているか
- 5m以上の延長でAWG18以上のケーブルを使用しているか
- 10m超の長距離配線で24Vシステムを選択しているか
- コネクターはLEDテープの端を奥まで差し込みロックを確認したか
- 屋外・防水環境でハンダ付けを採用しているか
- 屋外用途でシリコンシールによる防水封止を実施したか
- 電源容量(PSU)が延長後の総消費電力×1.2倍以上あるか
- 点灯後に片端と末端の輝度差が肉眼で分からないか確認したか
- 点灯後にチラつき・点滅がないことを確認したか