90㎡の着物・呉服専門店。振袖・訪問着・帯など高単価品を揃えるこの店では、旧来の4200K蛍光灯が絹地の色を大きく変えて見せていた。「お客様が店内で選んだ色と、実際に届いた着物の色が違うとクレームになることがあった」とオーナーは振り返る。
試着室も同様の問題を抱えていた。冷たい白色光の中では絹の光沢が失われ、着た姿が実際の着用シーン(屋外・パーティ・披露宴)と大きく乖離して見える。試着で「なんか違う」という感覚が成約率を下げていた。
LED PRO SHOPへの相談で、展示棚Ra96/3000K・試着室Ra90/3500K・正面ショーケース2700K・バックヤード4000Kの4ゾーン設計が提案された。「演色性Ra96のLEDで着物本来の色が出ると聞き、これで解決できると確信した」と導入決定となった。
着物・呉服専門店 オーナーの声
「照明を変えてから、試着されたお客様が『きれい!』とおっしゃることが増えました。色が実物通りに見えるようになってクレームもゼロになりましたし、試着から成約までの率が上がった実感があります。電気代も月1万円以上下がっています。」— 東海地方・着物・呉服専門店 オーナー
着物・帯・帯締めといった和装製品は、数十色以上の染料の微妙な差異によって価値と美しさが決まります。照明の演色性(Ra値)が低いと、これらの色の違いが識別できなくなるだけでなく、絹独特の光沢感が失われてしまいます。
Ra75の旧来蛍光灯では、深紅と赤の違い、藍と紺の違い、金茶と黄土の違いが識別しにくくなります。これが「店内で見た色と実物が違う」というクレームの根本原因です。Ra96のLEDを使用することで、屋外の自然光に近い色再現が実現し、お客様が安心して色選びできる環境になります。
施工概要:着物・呉服専門店 90㎡(展示棚・試着室・正面ショーケース・バックヤード) / 展示棚Ra96/3000K・試着室Ra90/3500K・ショーケース2700K/Ra92・バックヤード4000K / 施工費50万円 / 44%省エネ・年間18万円削減・回収2.8年
| エリア | 旧照明 | 新LED(COBテープ) | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 展示棚・ラック(40m) | Hf蛍光灯32W × 18本 = 576W Ra75 / 4200K |
COB 10W/m × 40m = 400W Ra96 / 3000K |
31%削減 |
| 試着室(20m) | 電球型蛍光灯26W × 10本 = 260W Ra80 / 3000K |
COB 8W/m × 20m = 160W Ra90 / 3500K |
38%削減 |
| 正面ショーケース(15m) | ハロゲン50W × 12本 = 600W Ra95 / 2800K(熱・UV問題あり) |
COB 12W/m × 15m = 180W Ra92 / 2700K |
70%削減 |
| バックヤード・事務スペース(10m) | Hf蛍光灯20W × 6本 = 120W Ra75 / 5000K |
COB 7W/m × 10m = 70W Ra80 / 4000K |
42%削減 |
| 合計 | 1,556W | 810W | 48%削減(実測)→体感44% |
| Ra値 | 照明種別 | 絹地の見え方 | 着物展示への適性 |
|---|---|---|---|
| Ra96以上 | 高演色COB LED | 絹の光沢・染めの深みを自然光に近い水準で再現 | 最適 |
| Ra90〜95 | 上位グレードLED | おおむね良好だが微妙な色差(差し色・帯締め)に誤差 | 許容範囲 |
| Ra80〜89 | 一般グレードLED | 赤みが不自然・絹光沢がくすむ・帯の金糸が映えない | 非推奨 |
| Ra75未満 | 旧式蛍光灯 | 染色全体が平板化。実物との色差が著しい | 不適 |
| Ra95(旧ハロゲン) | ハロゲン電球 | 色再現は高いが、UV・熱による絹地退色リスクが高い | 色は良いが商品劣化リスク |
旧来のショーケースにはハロゲン電球(Ra95)を使用していましたが、UV放射と発熱による絹地の退色・変質リスクが常に課題でした。今回採用したCOBテープLED(Ra92/2700K)はUVがほぼゼロで発熱も極めて少なく、商品保護と高演色性を両立しています。
| 項目 | 旧照明(年間) | 新LED(年間) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 電力費 稼働11h/日×330日=3,630h |
1,556W×3,630h=5,648kWh ×¥30=169,440円 |
810W×3,630h=2,940kWh ×¥30=88,200円 |
81,240円 |
| ランプ交換費 ハロゲン12本×年6回(短寿命)・蛍光灯24本×年2回 |
ハロゲン72本×¥800+蛍光灯48本×¥500 =81,600円 |
COB寿命50,000h(約12年以上) ほぼ交換不要 ≒0円 |
81,600円 |
| 器具修繕・付帯費 ハロゲン器具の修繕・着物退色対応 |
年1〜2回の修繕・対応 約37,000円 |
UV・熱問題解消で修繕ほぼ不要 ≒0円 |
37,000円 |
| 合計削減額 | 288,040円/年 | 88,200円/年 | 約180,000円/年 |
投資回収計算:施工費 500,000円 ÷ 年間削減額 180,000円 = 2.8年で回収。ハロゲン電球の頻繁な交換コストとLEDの長寿命(50,000時間)のギャップが大きく、特にショーケース部分で劇的な維持コスト削減が実現しています。
| ゾーン | 色温度 | 演色性 | 照度目安 | 選定理由 |
|---|---|---|---|---|
| 振袖・訪問着 展示 | 2700〜3000K | Ra95〜96推奨 | 400〜600lx | 高単価品の色化けを防ぎクレームゼロへ |
| 一般着物・帯 展示 | 3000K | Ra90以上 | 400〜600lx | 絹地の発色と光沢を適切に再現 |
| 試着室 | 3500K | Ra90以上 | 500〜700lx | 実際の着用シーンに近い色温度で確認 |
| 正面ショーケース | 2700K | Ra90以上 | 600〜900lx | 格調ある演出・ハロゲン置換(UV・熱問題解消) |
| バックヤード | 4000K | Ra80以上 | 400〜600lx | 在庫管理・事務作業の視認性優先 |
呉服店で使われてきたHf蛍光灯・直管蛍光灯は主要メーカーが2025〜2027年に製造終了予定。高演色性のハロゲン電球の代替品確保も課題となっており、Ra96のLEDへの移行が最も合理的な選択肢です。
A. 絹地や染物の微妙な色合いを正確に再現するには、Ra95以上の高演色LEDが理想です。Ra90未満では染めの深みや光沢感が失われ、「実際に受け取ったら色が違う」というトラブルの原因になります。特に振袖・訪問着など高単価商品の展示にはRa95〜96を強く推奨します。
A. 着物・帯の展示には2700K〜3000Kの電球色が最適です。絹の光沢感が引き立ち、染めの深みが際立って商品の魅力を最大限に演出できます。試着室は3500K程度の温白色を使うことで実際の着用イメージを自然に確認できます。
A. 着物・絹地は長期間の紫外線・熱による変色リスクがあります。LEDは蛍光灯に比べてUV(紫外線)放射がほぼゼロで、発熱量も少ないため商品保護の観点からも有利です。ただし直射光を当て続けるとわずかな退色はありうるため、展示品の定期ローテーションを推奨します。
LED PRO SHOPでは演色性Ra90〜96の高演色LEDテープを豊富に取り揃えています。絹地・布地の色を正確に再現する照明製品をお選びください。
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