神奈川県内のコインランドリーオーナーは、深夜に一人で巡回するたびに電気料金の明細を気にしていた。24時間365日、誰もいない時間帯も煌々と灯り続ける蛍光灯。「深夜に全部点けておく必要があるのか」という疑問が、LED移行とPIR節電の調査のきっかけだった。
看板の蛍光灯は月に1〜2回の球切れが続き、そのたびに業者を呼ぶ費用が発生していた。コインランドリーは基本的に無人運営で、照明トラブルが深夜に発生しても翌朝まで気づけない。省エネと防犯・利便性の両立ができる照明への切り替えが、喫緊の課題だった。
「電気代が月に3万円以上下がりました。深夜の巡回をしなくても、センサーで安全照明が保たれていると思うと安心です。看板の球切れもなくなって、クレーム対応がゼロになったのが一番の変化ですね」
— 神奈川県・コインランドリー オーナー
コインランドリーは24時間無人運営が一般的であり、照明の稼働時間は年間8,760時間と他業種を大幅に上回る。このため、単位電力あたりの省エネ効果が金額として最も大きく積み上がるカテゴリーのひとつだ。また、深夜帯(0:00〜6:00)は利用者が極端に少なく、全灯点灯を維持する必要性が低い。PIRセンサーを導入することで、無人時には最低限の安全照明(30%程度)に落とし、利用者検知時のみ全点灯に復帰する「セミ自動節電」が実現できる。
当施設の旧設備はFL40W蛍光灯で、24時間一律点灯・調光機能なし。屋外看板は20年物の蛍光灯看板で電球切れが頻発していた。ランプ交換のために業者を呼ぶ費用と手間が月1〜2回発生しており、実質的なランニングコストは把握されていなかった。
深夜6時間のPIR節電により、昼間フル点灯換算対比で年間837kWhの追加削減を実現(電気代換算+21,762円/年)。単純なLED換装だけでなく、PIRと組み合わせた運用設計が年間19万円削減の鍵となっている。
コインランドリーでよくある失敗が「防水規格を確認せずにLEDを設置する」ことです。洗濯機・乾燥機エリアは水蒸気と湿気が常時発生しており、IP20程度の一般用LEDでは内部結露や漏電のリスクがあります。また安価な照明では24時間365日稼働の連続使用に耐えられず、1〜2年で不点灯が多発します。コインランドリーにはIP44以上・40,000h以上の長寿命LEDが必須です。
| ゾーン | 旧設備 | 旧消費電力 | 新設備(COB LED) | 新消費電力 | 削減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| Zone A 洗濯・乾燥エリア | FL40W×24灯 | 960W | COB10W/m×60m+PIR | 450W実効 | 53% |
| Zone B 折り畳み・待合 | FL40W×8灯 | 320W | COB8W/m×20m+PIR | 120W実効 | 63% |
| Zone C 屋外看板・入口 | 蛍光灯看板200W | 200W | COB12W/m×10m+タイマー | 85W実効 | 58% |
| Zone D バックヤード | FL32W×4灯 | 128W | COB6W/m×10m+PIR | 12W実効 | 91% |
| 合計 | 1,608W | 667W実効 | 56%削減 | ||
コインランドリーは深夜帯も利用者が訪れるため、照明の均一性と十分な明るさが安全確保に直結する。LEDは蛍光灯に比べて色温度4000Kで白く均一な光を出すため、隅々まで明るく見える清潔感のある空間を演出できる。防犯カメラとの組み合わせでも、LED照明下では映像品質が向上する。
旧蛍光灯看板は気温低下時(冬季・早朝)に起動が遅れ、看板が暗いまま数分間放置される問題があった。LED換装後は低温環境でも即時全点灯。冬季の夜間集客においても確実に視認性を確保できるようになった。
Ra85の4000K光源により、洗濯物の白物・淡色・濃色の分類がより正確になった。「柄の薄い衣類を誤って高温乾燥した」というトラブルが洗濯前の仕分け精度向上で減少したとオーナーから報告されている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 24h連続稼働への耐久性 | LEDドライバー(電源ユニット)は24時間連続稼働対応品(寿命50,000h以上)を選定。強制換気のある設置場所を優先し、熱がこもらないよう設計 |
| 洗濯機の振動対策 | 洗濯機を設置している床面と照明架台は分離施工。振動がCOBテープ・コネクタに伝わらないよう防振マウントを使用 |
| 湿度対策 | コインランドリー内部は乾燥機の排気で湿度が上昇する。COBテープはシリコンコーティング品を選定し、接続部はIP44以上の防水処理 |
| PIR設定 | 洗濯機の振動・機器の自動動作でPIRが誤検知しないよう、感度・タイムアウト時間を現地調整(タイムアウト10分に設定) |
コインランドリーは24時間稼働という特性上、同じ省エネ率でも他業種と比べて年間削減金額が大きく積み上がる。ランプ交換コスト・業者出張費を含めた総コストベースの投資回収は1.9年と短く、LED照明投資の費用対効果が最も大きいカテゴリーのひとつと言える。PIR深夜節電との組み合わせで56%の削減率を達成しており、運営コスト最適化を検討するオーナーにとって優先度の高い施工案件だ。
A. 洗濯機・乾燥機エリアはIP44以上を推奨しています。水蒸気と湿気が常時発生する環境では一般用IP20のLEDは内部結露リスクがあります。屋外看板・外灯にはIP65以上が必要です。24時間365日稼働に耐える長寿命(40,000h以上)品を選んでください。
A. 深夜0〜6時の6時間帯をPIRで50%減光することで、年間電気代をさらに2万円程度削減できます。利用者がいない時間帯に自動で減光し、入室を検知すると0.5秒以内に全点灯に復帰するため、使い勝手を損なわず省エネを実現します。
A. コインランドリーは24時間稼働で蛍光灯の消耗が特に早く、2027年以降に交換品が調達できなくなると無人店舗が暗くなり防犯・クレームのリスクが高まります。今のうちにLED化しておくことで、将来の調達リスクをゼロにできます。
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