教会・チャペルのLED照明施工事例
施工事例 B-171|宗教施設

教会・チャペルのLED照明事例
礼拝堂2700K調光×祭壇Ra95演色
44%省エネ・年間16万円削減

延床300㎡ / 4ゾーン設計 / COBテープLED / 投資回収3.0年

築40年を超える教会の礼拝堂で、白熱球シャンデリアの球切れが毎月のように発生していた。高所作業のたびに足場を組む費用と手間がかさみ、信徒ボランティアの高齢化とともに維持管理は限界を迎えつつあった。「次の礼拝に間に合わせなければ」という焦りが、LED移行を真剣に考えるきっかけになった。

荘厳な礼拝空間の雰囲気を損なわずに省エネを実現できるのか——牧師と役員会は半年以上をかけて協議を重ねた。蛍光灯の冷たい白色光で祭壇を照らすわけにはいかない。信徒が「ここは聖なる場所だ」と感じられる光の質にこだわることが、最後の決め手となった。

「礼拝が終わった後、信徒の方が『今日はなんか雰囲気が違う、落ち着けた』とおっしゃってくれました。光が変わっただけで礼拝の質まで変わった気がして、LED導入を決めて本当によかったと思っています」

— 都内近郊プロテスタント系教会 牧師

施設概要・省エネ効果サマリー

44%
省エネ率
16万円
年間削減額
48万円
施工費目安
3.0年
投資回収期間
300㎡
施設規模
2700K
礼拝堂色温度
施設の課題と照明リニューアルの目的

都内近郊のプロテスタント系教会では、築40年超の建物に設置された白熱球シャンデリアと蛍光灯が老朽化し、交換頻度の高さと演色性の低さが課題でした。礼拝堂の荘厳な雰囲気を保ちながら維持費を削減し、祭壇照明の演色性を向上させることを目的にLEDリニューアルを実施しました。

チャペル・結婚式場として平日も週末も稼働するため、昼間の式典から夜間の自主グループ活動まで多様な用途に対応する調光システムの導入が必須でした。既存の電気容量を超えないよう設計し、電気工事費を最小化した省エネ改修計画を策定しました。

よくある失敗例

宗教施設でよくある失敗が「色温度を考慮せずに昼白色(5000K)LEDに交換してしまう」ケースです。礼拝堂の荘厳な雰囲気は暖色系(2700〜3000K)で演出されますが、蛍光灯のような白色光に切り替えると一気に「事務所のような空間」になってしまいます。また演色性(Ra)を無視した安価品では、祭壇の生花や祭服の色が本来の豊かさを失い、信徒から不満の声があがることがあります。

4ゾーン別LED照明設計
Zone A 礼拝堂・ナーヴ(主廊)
  • COBテープ 8W/m
  • 150m(全長)
  • 定格消費電力 1,200W
  • Ra90 高演色
  • 2700K 電球色
  • 150〜300lx
  • 調光対応(0〜100%)
  • グレアレス設計

天井高8mのアーチ型天井に間接照明として設置。白熱球シャンデリアの温かみある光色(2700K)を再現しながら、電力を大幅削減。礼拝・結婚式・クリスマス礼拝ごとに照度を細かく設定できる調光システムを導入。グレアレス設計により、聖書を読む会衆の目に直接光が入らないよう配慮。

Zone B 祭壇・アルター(主祭壇)
  • COBテープ 10W/m
  • 60m(全長)
  • 定格消費電力 600W
  • Ra95 超高演色
  • 3000K 温白色
  • 200〜500lx
  • 調光対応(10〜100%)
  • スポット演出対応

十字架・祭壇装飾・生花・牧師の立ち位置をRa95の超高演色で照らし、礼拝中の象徴的シーンを鮮明に演出。3000Kの温白色で礼拝堂(2700K)との一体感を保ちながら、祭壇を際立たせる輝度差を確保。結婚式での撮影にも映える色再現性を実現。

Zone C ロビー・控室・信徒控えスペース
  • COBテープ 8W/m
  • 60m(全長)
  • 定格消費電力 480W
  • Ra85
  • 3000K 温白色
  • 200〜300lx
  • 調光対応

礼拝前後の交流スペース・控室・パンフレットコーナーを3000K統一照明で包み、礼拝堂から続く温かな雰囲気を演出。受付カウンターはやや明るめ200lxに設定し、礼拝プログラムや献金袋の視認性を確保。結婚式のウェイティングルームとしても映える照度バランスを実現。

Zone D 付属室・倉庫・機械室
  • COBテープ 8W/m
  • 40m(全長)
  • PIRセンサー連動
  • 実効消費電力 96W
  • Ra80
  • 4000K 白色
  • IP20

椅子・机・礼拝備品の倉庫、音響機器室、機械室にPIRセンサーを設置。人が滞在しない時間帯の消灯により待機電力をゼロ化。実際の使用頻度から実効消費電力を96Wに抑制。4000K白色で作業性を確保しつつ、礼拝堂エリアへの光漏れをドア断面で遮断。

⛪ 宗教施設照明で特に重視した3つのポイント

フリッカーレス設計:礼拝中の映像収録・写真撮影でのフリッカー(ちらつき)を排除。ウェディングフォトのクオリティを担保。
無音動作:礼拝中の静粛な空間でドライバーの動作音が聞こえないよう、低ノイズドライバーを選定。説教・音楽・祈りの邪魔をしない。
緊急照明との共存:既設の非常灯・誘導灯と干渉しないよう回路を分離設計。消防法・建築基準法の非常用照明要件を維持。

省エネ・コスト効果の詳細
項目 既存照明(白熱球・蛍光灯混在) LED更新後(COBテープ) 改善効果
礼拝堂消費電力 2,200W(シャンデリア白熱球) LED 1,200W ▲45%削減
祭壇消費電力 1,100W(ハロゲン) LED 600W ▲45%削減
ロビー消費電力 700W(蛍光灯) LED 480W ▲31%削減
付属室実効電力 320W(常時点灯蛍光灯) LED 96W ▲70%削減
年間電気代削減 約11万円/年 電力費圧縮
年間保守費削減 約5万円/年(球切れ交換激減) 球切れゼロ
年間総削減 約16万円/年 施工費48万÷16万≒3.0年

2027年問題:蛍光灯フェーズアウトへの対応

〜2026年既存蛍光灯の在庫流通・補修部品入手可
2027年〜一般蛍光灯の製造・輸入が事実上終了
2028年〜補修部品枯渇・修理不能化・照明コスト急増リスク
教会・礼拝施設 照明品質チェック比較表
チェック項目 蛍光灯・白熱球 COBテープLED
演色性(礼拝堂) Ra80〜90(白熱球Ra100だが混在) Ra90(全体均一)
演色性(祭壇) Ra90〜95(ハロゲン) Ra95(COBテープ高演色品)
フリッカー(ちらつき) あり(蛍光灯50/60Hz) フリッカーレス(映像撮影対応)
動作音(静粛性) グロー式蛍光灯に点滅音 無音(低ノイズドライバー)
調光対応 白熱球のみ対応・蛍光灯不可 全ゾーン0〜100%調光
色温度統一 混在(白熱球2700K・蛍光灯4200K) 礼拝堂2700K・祭壇3000K・ロビー3000K統一
球切れ頻度 白熱球1,000h・ハロゲン2,000h 40,000h以上(管球交換ゼロ)
非常照明との共存 干渉リスクあり(回路未分離) 回路分離設計・消防法対応
施工のポイントと注意事項

築古の宗教建築では、天井・壁の素材(漆喰・木材・レンガ)に直接テープを貼れない箇所が多いため、アルミチャンネルとスペーサーを組み合わせた間接照明フレームを制作・設置しました。アーチ型天井に沿ったカーブ施工は、フレキシブルなCOBテープの特性を活かし、曲線美を損なわずに均一配光を実現しています。

礼拝スケジュールに合わせ、施工は分割工事(礼拝堂→祭壇→ロビー→付属室)で週ごとに実施。礼拝への影響を最小化しながら3ヶ月で全工事を完了しました。

調光コントローラーには礼拝シーン・結婚式シーン・清掃シーンのプリセットを登録し、スタッフが1ボタンで切り替えられる操作系を実現。高齢の信徒も含む多様なスタッフが迷わず使えるUXを優先しました。

よくある質問

Q. 礼拝堂の荘厳な雰囲気を保ちながらLED化できますか?

A. 2700Kの電球色COBテープLEDと調光システムを組み合わせることで、白熱球シャンデリアと遜色ない温かみある光環境を実現できます。礼拝・結婚式・清掃など用途に応じたシーンプリセットの設定も可能です。

Q. 礼拝スケジュールを妨げずに施工できますか?

A. 分割施工(礼拝堂→祭壇→ロビー→付属室)で週単位での工事が可能です。礼拝日を避けた施工スケジュールを組み、通常の礼拝活動を継続しながら数ヶ月かけて全施設を完工するケースが一般的です。

Q. 2027年の蛍光灯生産終了は教会にどう影響しますか?

A. 多くの教会では礼拝堂に白熱球・蛍光灯の混在があり、2027年以降は補修部品の調達が困難になります。特に高所のシャンデリア交換は作業コストが高いため、今のうちにLEDへ移行しておくことで長期的なメンテナンスフリーを実現できます。

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