導入背景と課題
都市近郊に立地する認可保育園(定員90名・延床380㎡・0〜5歳児対応)では、 開設から15年が経過した蛍光灯設備の老朽化が進んでいました。 保護者から「教室が暗い」「蛍光灯がチカチカしている」といった声が上がり、 園長は子どもたちの視覚発達と眼への影響を懸念していました。
子どもは成長期に多くの時間を施設で過ごします。照明のフリッカーや低演色は 眼の疲れ・集中力の低下・色彩感覚の発達に影響する可能性があります。 また午睡(昼寝)時間の照明切替が手動だったため、保育士が手を離せない場面での対応が課題でした。 当社はCOB LEDテープ照明と調光制御の組み合わせで、子どもに優しい光環境と 保育士の業務効率化・電気コスト削減を同時に実現しました。
- 蛍光灯フリッカーで子どもたちの眼の疲れや不快感が懸念
- 保育室の照度が200〜250lxと活動・製作に不十分な箇所が多数
- 午睡時の照明切替が手動でタイミングが難しく、入眠サポートが不安定
- 廊下・玄関が薄暗く、送迎時の保護者の印象が良くない
- 球切れ多発で保育士が交換対応に手間がかかる
- DC定電流駆動でフリッカーゼロ化、子どもたちの眼への負担を排除
- 保育室300〜500lxの均一照度で製作・読み聞かせ・運動活動すべてに対応
- 午睡タイマー設定で照度・色温度を自動切替、保育士が手を離さずに対応
- 廊下・玄関を明るく統一し、保護者への清潔・安全な印象を向上
- 寿命50,000時間で球切れゼロ、保育士が本来の業務に専念
ゾーン別 照明設計
保育施設の照明は「活動モード」と「午睡モード」の2モードを自動で切り替えられる設計が理想です。 年齢別クラスの用途・活動内容に合わせて各ゾーンを個別最適化しました。
子どもの眼への配慮:照明設計の根拠
フリッカーフリーが子どもに重要な理由
子どもは成長期にあり、視覚システムが発達途中です。 蛍光灯の高周波フリッカー(100〜120Hz)は意識には上りませんが、 脳・眼への無意識の刺激として長時間浴び続けることで疲れ目・頭痛・集中力の低下を 引き起こす可能性があることが研究から示唆されています。
COB LEDにDC定電流電源を組み合わせることでフリッカー率0%を達成。 一日8〜10時間を保育施設で過ごす子どもたちの眼の健康を守る設計です。
保育室のCOB LEDテープはタイマー制御で午睡の時間帯(例:13:00〜15:00)に 自動的に照度を20lx以下・色温度3000K(電球色)に切り替えます。 保育士がスイッチ操作をしなくても子どもたちが自然に眠りやすい光環境が整います。 午睡終了後は再び活動モードに自動復帰するため、日々の運用負担がゼロです。
Ra90演色性と色彩教育
保育施設では絵の具・折り紙・積み木・自然素材など、 色彩豊かな教材を使った活動が日常的に行われます。 Ra90の高演色性により、赤・青・黄・緑などの基本色が蛍光灯より鮮明に見え、 子どもたちの色彩感覚・視覚的学習をより豊かにサポートします。
UGR19 低グレア設計
保育室では子どもたちが床に座ったり、天井を向いて遊んだりする動作が多くあります。 大人目線では問題ない照明でも、子どもの目線・視点角度では眩しく感じる場合があります。 COB LEDテープを天井隅の間接照明位置に配置し、直接光が目に入らないよう設計。 JIS Z 9110 の推奨UGRを大幅に下回るUGR19を達成しています。
| 比較項目 | 旧(蛍光灯) | 新(COB LED Ra90) |
|---|---|---|
| フリッカー率 | 100〜120Hz フリッカーあり | 0%(フリッカーフリー) |
| 演色性 | Ra72〜80 | Ra90 |
| 保育室照度 | 200〜250lx(不均一) | 300〜500lx(均一) |
| UGR(眩しさ) | 25以上(基準超え) | ≦19 |
| 午睡対応 | 手動切替(保育士負担) | タイマー自動切替 |
| 球切れ | 年間30〜40本交換 | 0本(50,000時間寿命) |
電力コスト削減の詳細
- 総消費電力: 7,000W(FL40×175本)
- 稼働時間: 11時間/日 × 310日(保育日数)
- 電気代単価: 26円/kWh
- 年間電気代: 約247万円
- 蛍光管交換コスト: 約6万円/年
- 合計: 約253万円/年
- 総消費電力: 3,500W(設置値・調光含む実効: 3,080W)
- 稼働時間: 同上(午睡調光・人感センサーで実効削減)
- 電気代単価: 26円/kWh
- 年間電気代: 約108万円
- ランプ交換コスト: 約0万円/年
- 合計: 約108万円/年 → 145万円削減
施工総額は約375万円(材料費+施工費+調光システム費)。 年間削減額145万円に対し、投資回収期間は約2.6年。 保育士の蛍光管交換作業削減(年間延べ8時間推定)・保護者満足度向上による入園者数安定化も 定量化すると実質的な回収期間はさらに縮まります。
施工後の成果(9ヶ月実績)
(施工後9ヶ月)
満足度スコア
(保育士操作ゼロ)
にくくなった」回答率
演色性グレード
「以前は蛍光灯のチカチカが気になるという保護者の声がありましたが、今はゼロです。 午睡の照明切替も自動になって保育士が別の子どもの対応に集中できるようになりました。 製作活動で使う絵の具や折り紙の色がより鮮やかに見えて、子どもたちが色を楽しんでいる様子が増えた気がします。 電気代も毎月目に見えて下がっていて、その分を玩具・食材の充実に使えています」(園長談)
採用製品・施工仕様まとめ
| 項目 | Zone A(保育室) | Zone B(遊戯室) | Zone C(廊下・玄関) | Zone D(調理室・職員室) |
|---|---|---|---|---|
| 製品 | COB LEDテープ Ra90 | COB LEDテープ Ra90 | COB LEDテープ Ra85 | COB LEDテープ Ra85〜90 |
| 色温度 | 5000K / 3000K 切替 | 5000K | 4000K | 5000K |
| 総延長 | 120m | 80m | 100m | 50m |
| 消費電力 | 1,200W | 800W | 1,000W | 500W |
| 電源・制御 | DC定電流+タイマー自動調光 | DC定電流+PWM調光 | DC定電流+人感センサー | DC定電流 |
| 防水 | 非防水(室内) | 非防水(室内) | 非防水(室内) | IP44(調理室のみ) |
よくある質問
Q. フリッカーフリーの光は子どもの眼に安全ですか?
DC定電流電源を使用したCOB LEDテープはフリッカー率0%を達成しており、 IEEE1789基準で最高安全ランクに相当します。 蛍光灯と比べて眼への刺激が大幅に低減されます。 ただし照度・輝度・視線角度など光環境の安全性は複合的な要素があり、 設置環境に応じた適切な設計が必要です。当社は無料で照明計算書を作成しています。
Q. 午睡モードの調光タイマーはどのように設定しますか?
施工時に専用の調光コントローラーに時刻・照度・色温度の切替スケジュールを設定します。 春夏秋冬の季節変更や行事対応も、コントローラーのパネルで簡単に変更できます。 年1〜2回の設定変更程度であれば当社の保守サービスで無償対応しています。
Q. 保育施設への施工実績はありますか?
認可保育園・認定こども園・幼稚園への施工実績が複数あります。 施工時の子どもへの安全管理(施工エリアの仮囲い・休園日集中施工 等)の ノウハウも蓄積しており、保育施設ならではの配慮を施工計画に組み込みます。
Q. 補助金の活用はできますか?
認可保育施設の設備改修には、国の子ども・子育て支援交付金や 自治体の省エネ改修補助金が活用できる場合があります。 補助金申請に必要なエネルギー削減効果の数値算出・証明書類の作成をサポートします。 まずはご相談ください。
幼稚園・保育園のLED照明について
まずは無料でご相談ください
フリッカーフリー・Ra90演色性の照明設計プランを現地調査・無料で作成します。 午睡モード対応の調光システム提案・補助金申請サポートも承ります。
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